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「作るのが好き、たべるのは大好き、そしておしゃべりも大好き」という三人娘が、楽しくおしゃべりしながら、お菓子作りの秘訣を伝授。さても女三人寄ればかしましい?いえいえ、「菓子まし娘」はどんどんお菓子が増えていくという意味もこめて「菓子・増し」なのです!基礎からはじめて、作り方をくわしく解説していますから、お菓子作りがはじめてという人でも安心してチャレンジしてください。

菓子まし娘のクラフティよもやま話

菓子まし娘:わたしたち菓子まし三人娘で〜す!

Y:今回はクラフティですね。もちもちっとした生地の中にチェリーがいっぱい入った見た目はグラタンみたいなお菓子!ブラックチェリーを使うのは決まり?

G:もともとブラックチェリーを使ったものをクラフティと呼んでたみたいね。ブラックチェリーがクラフティに合うのはもちろんだけど、クラフティが作られたのがブラックチェリーがよく採れる地方だったから!今ではいろんなフルーツに置きかえて作ってるみたい。

Y:その発祥の地方ってどこになるの?

G:フランスのリムーザン地方よ。

P:器で有名なリモージュのある地方ですね。ワールドカップで話題になったトゥールーズと、ナントの真ん中ぐらいといえばわかりやすいかな。実際にそこで食べたことある?

G:う〜ん、このお菓子ってお店で食べるというよりも、お母さんが食後のデザートとして作るっていう感じのものだから、あんまり店では見かけないよね。

Y:そういえば、フランスに研修に行っているときに地元のお宅によばれて、そこのおばあちゃんが作ってくれたっていう話を聞いたことがある。その作り方が豪快で、「お菓子食べるか〜?」っていって、砂糖と小麦粉を手掴みでバン、バン、とボウルの中にほりこんで、卵と牛乳を入れてガチャガチャって混ぜて、チェリーをダァって入れて、器にジャッと流して焼いてくれて・・・。分量はなくって、おばあちゃんの手加減。でも、すっごいおいしかったって。その話を聞いて、クラフティってそんなお菓子なんだって思った。

G:あ〜、おいしそう!クラフティはクレープ生地を使ってるんだけど、そういえばクレープも屋台や専門店はあるけど、お菓子屋さんではあまり見かけない、家庭でおやつ的に食べるお菓子だね。

P:じゃあ、クレープの生地が余った時に、クラフティって作れるのかなぁ?

G:ちょっと配合が違うけど大丈夫。作れるよ。今回は缶詰のブラックチェリーを使ってるけど、ホントはフレッシュのアメリカンチェリーでやってほしいなぁ。6月ごろから店先に並んでるから。間違っても日本のさくらんぼを入れないように。もったいないから。まぁ、それでもできるけど…。

Y:え〜!ちょっと味が違うよね。おいしくなさそう〜。

P:うん、甘さが全然違うもんね。

G:ブラックチェリーがいちばんおいしいのは6月ごろだね。

Y:でも、天候によって水っぽくてあんまりおいしくなかったりすることもあるよね…。

G:缶詰だとその点安定してるからいいかもね。年がら年中つくれるし。

P:缶詰は種も抜いてあるし、軸もとれてるし、便利ですね。

Y:でも、シロップで煮てあるからちょっと水っぽくない?種を抜いたところにシロップが溜まってたりするから、噛んだときフレッシュのものは弾力があるけど、缶詰のはグチャって感じ。

G:チェリー以外だと、白桃とか、洋梨、リンゴとか、ぶどうとかが合いそう。ぶどうはもちろん皮付きのままね。

Y:ヨーロッパの人は、ぶどうは皮付きのまま食べるよね。種も一緒にバリバリと。

P:このクラフティは、わりと失敗の少ないお菓子ですね。家で配合を変えても失敗せずできると思う。

G:ボウルひとつで簡単につくれるし、耐熱の器だったら、グラタン皿でも構わない。一人前ずつ焼いてもいいしね。

P:そういう意味じゃすっごい手軽なお菓子。そのわりにはお菓子作りの本にあんまり出てこないけど。

Y:家庭のお菓子ということで、見た目がハデじゃなくて、シンプルだからかな。私も働き始めてから知ったもんね。簡単でおいしいのに。

P:うん、おいしくて、大好き。

G:おうちでぱっと作るのにぴったりのお菓子なので、ぜひ作ってみてください。アイスクリームを添えて食べるとおいしいと思う。飲み物はコーヒーよりも紅茶が合うかな。ミルクティーよりもストレートティーでね。

辻調グループ校

辻調グループ校って?辻調グループは、卒業生11万人の実績を誇る「料理と製菓のプロを育てる総合教育機関」です。大阪、東京、フランスに12の学校があります。
本物を学ぶ。辻調・辻製菓の別科・通信教育講座も受講生募集中!

菓子まし娘 プロフィール

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古村 亨子(KOMURA KYOKO)

辻調グループ校洋菓子助教授。辻製菓専門学校卒業後、辻調グループ校に入職。辻製菓専門学校、フランス校(リヨン)、エコール 辻 東京で生徒の指導にあたる。粉や卵が段々お菓子に変化していくのが好きです!共著に『菓子まし娘のお菓子講座』(幻冬舎)、『お菓子の学校』(学習研究社)シリーズがある。

瀬戸山 知恵美(SETOYAMA CHIEMI)

辻調グループ校洋菓子助教授。辻製菓専門学校卒業後、辻調グループ校に入職。辻製菓専門学校、フランス校、辻製菓技術研究所で生徒の指導にあたる。フランス校勤務中には、アルザス地方のパティスリージャックで研修。旅が好きで、特にフランスは何度も訪れている。

鈴木 麻紀(SUZUKI MAKI)

辻調グループ校洋菓子助教授。辻製菓専門学校、辻製菓技術研究所を卒業。辻調グループ校に入職。辻製菓専門学校、フランス校で生徒の指導にあたる。パリのピエール・エルメで研修経験あり。おいしいものを食べることが大好き!!

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