和・洋・中と並び、世界には美味しい料理が数多くありますよね。「食べたことはあるけど作り方を知らない」とか、「作ったこともあるけど何か物足りない」ってことないですか?ちょっとしたスパイスを加えることで、料理の味付けはガラリと変わります。スパイシーな料理からちょっと珍しいデザートまで紹介しましょう。
2008年9月5日

ルイジアナ・ホットソース
フライドチキンのレシピはこちらから
ハンバーガーやホットドッグと並び、今やフライドチキンはファーストフードの代表格のような扱いを受けていますね。カウンターで好みの部位と数を注文すればすぐに箱詰めにされ、場所を選ばずに手で持って食べることができます。とても便利な世の中になったものです。
ところでフライドチキンが現在のようにメジャーなファーストフードになった経緯は、ご存知ですか?
まずはケンタッキー州でガソリンスタンドを開業し、後にカフェとモーテルを併設した一人の偉大な人物を紹介しなくてはなりません。彼のガソリンスタンドはサーヴィスの良さで、カフェは味で評判となり、その最も人気あるメニューの一つがフライドチキンでした。伝統的なアメリカ南部の人々の親切なおもてなしを「サザン・ホスピタリティ(Southern Hospitality)」と言い、他人を家族の一員のように温かく迎え、大切にもてなす事を意味しますが、まさにその通りのもてなしに、日々客は列をなします。そしてその人々へのきめ細かな貢献により、オーナーは1935年ケンタッキー州知事から名誉称号「カーネル」(「大佐」という意味)を授与されました。彼こそがカーネル・ハーランド・サンダース(日本ではカーネル・サンダースが通称)の名で親しまれている人物です。後に彼は自分が開発したおいしいフライドチキンの調理法を教えるかわりに売上の一部を得るというフランチャイズ方式で世界中にフライドチキンを広めました。
さて今回は、1993年9月22日(水)に私がニューオーリンズで味わったフライドチキンを思い出しながら私流にアレンジした料理をご披露しましょう。
味付けのベースは、塩漬けの唐辛子から作ったルイジアナ・ホットソースと呼ばれるタバスコに似た辛くて少し酸味のある調味料に蜂蜜やスパイスを混ぜ込んだもので、アメリカ南部の地方色豊かなホットな味わいに仕上がっています。
また肉をより柔らかく香り高く仕上げるために、ケンタッキー州生まれの酒、バーボンウイスキーで風味を増しています。さらに衣はカリッとした食感を残すために、前回タコスで使ったトルティージャを作るためのトウモロコシ粉(アリナ・デ・マイス)をまぶしました。
付け合わせにはジャガイモのフライとコールスローを添えましたが、好みや季節に応じて色々と工夫するのも楽しいでしょう。飲み物としては、きりっとした口当たりのバーボンウイスキーのオンザロックか水割りをお勧めしたいですね。
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辻調グループ校 フランス料理・エスニック料理専任教授。辻調グループ校で教鞭をとるかたわら、フランスのレストラン「ブーリヨ」、ポール・ボキューズ」、「ジョルジュ・ブラン」にて研修。クリスチャン・ブーリヨ氏(M.O.F.)、ポール・ボキューズ氏(M.O.F.)、ジョルジュ・ブラン氏という一流の料理人に師事。
1992年よりエスニック料理の研究をはじめ、ベトナム、タイなどのアジア諸国をめぐり、またアメリカ合衆国を横断して、さまざまな民族の料理(エスニック料理)を現地で味わった。その経験から、和・洋・中だけでなく、世界にはおいしい料理が数多くあることを伝えたいと願っている。
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