
教 え て ラ ン チ
2008年5月15日
店は入船橋交差点わきにある
店内は居酒屋の雰囲気。手前の4人掛けテーブルにはついたてがある
「今月の逸品」。5月は「筍と地鳥のスキ鍋」
鶏肉はぷりぷりした食感。甘辛いだしと相性も抜群
人気定番メニューの「黒豚生姜焼」
読者からの情報をもとに取材、紹介する「教えてランチ」です。(アサヒ・コム編集部)
「『今月の逸品』という、月ごとに変わるメニューがあります。食材に珍しいものを使っているとか、量が多いとかいった特徴はありませんが、季節を感じさせる素材を使った料理はとてもおいしく、いつも楽しみにしています」(東京・ペンネーム:関西ページ)
店の場所は東京都中央区入船。東京メトロ有楽町線の新富町駅7番出口を出てすぐ。入船橋交差点わきにあるビルの1階だ。
のれんをくぐると、すぐに「いらっしゃいませ」。明るい声が店内に響いた。
店内はこぢんまりとした「居酒屋」のつくり。厨房(ちゅうぼう)前のカウンターに5席と4人掛けのテーブルが四つ。奥の二つのテーブルはついたてで仕切られ、落ち着いて食事ができそうだ。
店名の「あさみどり」は、店主が詩吟をしていた際に出会った「明治天皇御製」(天皇の自作和歌)にある一首から取ったという。「さあ、これから日が昇る。空のような広い心で」の意味を込めた。
さっそく、看板の「今月の逸品」を頼んでみる。5月は「筍と地鳥のスキ鍋」。しばらくして小ぶりな鍋、ご飯と吸い物、漬物が盆にのせられて運ばれてきた。
きれいに盛りつけられた鍋。真っ先に鶏肉をほおばる。素材が持つうまみがじわりと口中に。火が通りすぎていないのだろう、食感はぷりぷりだ。
次は鶏肉と並んで主役をはるタケノコ。口に入れた感じは柔らかいのだが、かんでみると適度な歯ごたえ。シイタケや豆腐にもはしをつける。甘辛いだしが染みこんでおり、実に奥深い味。特にタマネギは甘みがあっておいしかった。
食べ終えて、店主の小瀧豊さんにたずねた。
「料理への思いは?」
「40年の修行の成果をお客様にお出しすることです」
即座にきっぱりとした答えが返ってきた。素材へのこだわり、工夫は料理人として話すまでもない当然のこと。料理人として自身の日々の精進の成果を味わってほしいという最高のこだわりなのだ。
確かに読者の投稿通り、食材は見慣れたものが大半。出された料理は奇をてらったり、見た目にあっと驚いたりする部分はほとんどなかった。
手間を惜しまない。不必要に手を加えない。ひとつひとつの素材が持つ魅力を引き出す。こんな店主の真摯(しんし)な姿勢が、季節と結びつき、「逸品」となっていた。
【メニュー】昼は「今月の逸品」(1050円)のほかに「まぐろ丼(とろろ付)」(1000円)、「黒豚生姜焼」(900円)など5種類ほど用意。たくさん食べたい人のために、ご飯大盛り(50円増し)もある。夜は「地酒と季節料理」の名の通り、料理とあわせてお酒を楽しめる。月ごとに変わる「一品」がおすすめで、5月はホワイトアスパラ焼(1000円)や稚アユの天ぷら(1000円)などの旬の食材がメニューに並ぶ。酒にもこだわっており、日本酒は「十四代」「田酒」を置いている。
【お店情報】住所=東京都中央区入船3丁目 電話=03・3552・5900
営業時間=平日11:30〜14:00、17:30〜23:00 土曜、日曜・祝日は休み。喫煙=可。
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