食ニュース検疫所「基準値勘違い」、殺虫剤残留ショウガ見逃す2007年07月11日 食品衛生法の基準値を超える殺虫剤BHCが残留する中国産ショウガ約25トンの輸入を基準値の勘違いなどのミスで認め、一部が愛知県内に流通したと、厚生労働省名古屋検疫所(名古屋市港区)が10日記者会見し、謝罪した。「直ちに健康への影響はない」としているが、業者に回収を指示した。すでに消費されたものもあるとみられる。06年5月に残留基準値を超えた食品の出荷を禁止する「ポジティブリスト制度」が導入されて以来、検査で見落とされたのは全国で初めて。 同検疫所によると、ショウガは大阪市内の業者が6月上旬、中国から名古屋港に輸入したもので、1232箱、計2万4640キロ。BHCの検査を命じられた業者から、登録検査機関を通じて6月20日、同検疫所に検査結果の書類が提出された。 書類には、食品衛生法で定める残留基準0.01ppm以下を超える0.04ppmの検出結果が記録されていたが、担当した食品衛生監視員は、基準値を1ケタ高い「0.1ppm」と勘違い。別の監視員も、基準値を大幅に下回る「0.004ppm」と見誤り、輸入を認めたという。いずれも7〜10年の経験を持つベテラン監視員だった。 7月9日に業者が気づいて同検疫所に報告したが、6月26日までに252箱、5040キロが愛知県内に出荷されていた。残りの980箱は業者が廃棄する予定だという。 中国産ショウガの輸入届は、07年1月から今月9日までに全国で計913件(2万7986トン)あった。うち違反件数は、これまでに16件あったが、いずれも検疫所の検査で輸入を防いだという。
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