食ニュース食パン、敷島・フジも値上げ2007年10月16日 製パン大手の敷島製パン(名古屋市東区)は16日、12月から計520品のパン製品を5〜15%値上げすると発表した。大手のフジパン(同市瑞穂区)も同月から、計150品のパン製品を平均7%程度値上げする。小麦粉など原材料の価格が高騰しているためで、小麦を原料とする愛知県内のきしめんメーカーにも値上げの動きが広がっている。 敷島製パンは主力の「超熟食パン」の希望小売価格(税抜き)を現在の170円から20円引き上げ190円にする。フジパンは「本仕込食パン」を180円(同)から10〜20円引き上げる方向で調整中だ。いずれも値上げは17年ぶりで、10月から政府の小麦売り渡し価格が上がったほか、他の原材料である油脂、乳製品などの価格も高騰しているためという。 これにより、平均8%の値上げを発表している最大手の山崎製パンを含め、大手3社が12月値上げで足並みをそろえた。メーカー側では「原材料価格の高騰は消費者にも認知されてきており、理解してもらえると思う」(フジパン)という声がある一方、「嗜好(しこう)性の高い菓子パンや洋菓子は買い控えが起きるのではないか」(敷島製パン)という見方も交錯していて、値上げの影響を測りかねているようだ。 小麦価格上昇の余波は、名古屋名物のきしめんにも及んでいる。名古屋市のあるメーカーは、商品別に11月と来年1月の2段階に分けて、6〜25%を値上げすると顧客に伝えた。11月の値上げに向け、得意先への説明に入った別のメーカーの社員も「値上げしないと難しい」と話す。 こうした食品の相次ぐ値上げに、地元小売店の対応も分かれている。コンビニエンスストアは定価販売が多いことから、サークルKサンクス(愛知県稲沢市)は「メーカーの値上げを受けての店頭価格の値上げはやむをえない」という考えだ。 一方、値引き競争が激しいスーパーは対応に苦慮している。ユニー(同市)は「自社で上昇分を吸収するぐらいしか対策はない」といい、別のスーパー関係者は「先行して値上げすれば、競合店にお客さんが流れてしまうが、いつまで耐えられるか」と話す。しばらくは安売りの目玉商品などに組み込みながら、価格転嫁の時期や幅を見極めることになりそうだ。 |