大量に水揚げされたカツオ=5日、すさみ漁港、和歌山県すさみ町提供
「すさみケンケン鰹(かつお)」で知られる和歌山県すさみ町の和歌山南漁協すさみ支所が正月早々、時ならぬカツオの大漁でにぎわっている。近年は最盛期でも取れないほどの大漁に、同支所は「海の神さまからのお年玉。陸を吹き荒れている不況風も忘れさせてくれる」と大喜びだ。
同支所によると、すさみ沖では本来、初カツオは3、4月、もどりカツオは10、11月。それが5日、突然カツオが釣れだした。この日は約50隻の漁船が繰り出し約15トン、6日は約2トンの水揚げがあったという。漁師歴60年という同町、福山実一さん(82)は「長く漁師をやったが、正月からカツオがこんなに取れるのは初めて」とびっくりしていた。
今の時期、黒潮は10キロから20キロの沖合を流れ、カツオもそれに沿って泳ぐという。それが、この冬は潮温も19〜20度と高く、黒潮が沿岸5、6キロまで近づいたため、「カツオもそれに乗ったのではないか」と漁業関係者。京都大防災研究所白浜海象観測所の芹沢重厚助教(67)は「本流から枝分かれした黒潮が近づいたのではないか」と話している。
カツオは大きいもので1キロ約1300円で取引され、主に名古屋方面に出荷された。
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