【宮城】学食にイスラムカレー登場/東北大2007年04月08日 新緑が芽吹きだした青葉山に、南アジアのスパイスの香り……。 東北大の青葉山キャンパス(仙台市青葉区)で4月、イスラム教徒向けのカレーの販売が始まった。東北大にはイスラム圏出身の留学生が約150人いるが、イスラム教は豚肉食を禁じるなどの決まりがあり、食堂で食べられるものがなかったため。バングラデシュ出身者が経営する市内の専門店から仕入れて週2回、480円で提供する。 イスラム留学生は工学部がある青葉山キャンパスに多いが、近くにイスラム教徒向けの料理店はなく、多くの学生は市街地の自宅に昼食を食べに帰るなど不便を強いられていた。 見かねた同大国際交流支援室の講師、末松和子さんの助言で有志7人が昨秋、同大生協に、同区内のイスラム圏料理専門店からカレーを仕入れるように要請。経営者でバングラデシュ系日本人の宝財院(ほさいん)イクバルさん(49)も「同胞が困っているなら見捨てられない」と、カレールー1キロを900円の安値で提供することを決め、大学食堂での提供が決まった。 提供初日のメニューは南アジア風ひき肉カレー。イスラムの祈りを唱えながら殺したニワトリなど、教義に適合したハラルと呼ばれる食材を使い、専門の料理人が調理した。 いつもは弁当を持参するバングラデシュ人のハイデル・モハンマド・ジアウルさん(33)は「便利になってうれしい。日本の学生にも食べてもらえれば文化交流になりますね」。 全国大学生活協同組合連合会によると、国内の大学でイスラム圏向けの料理を出しているのは、立命館アジア太平洋大(大分県別府市)など数えるほどだという。 |