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古井戸で5年熟成 80本限定「古酒」2万円

2007年04月26日

 古井戸で5年間熟成させた古酒。その名も「水中熟成古酒」が登場した。岩手県一関市の「世嬉の一酒造」が自社の古井戸から一升瓶80本をこの日、引き上げた。

写真蔵出し作業は命がけ。深さ10メートルの古井戸から引き上げられるケース入りの古酒=一関市の世嬉の一酒造で

 元々は本醸造生原酒と純米原酒だが、古酒となって価格は1本2万円と高価。しかし古井戸に沈める5年前には、すでに30本が売約済みという。

 蔵での古酒づくりは続けていたが、「さらに好条件でうまい古酒を」と、醸造士の佐藤航さん(36)が、日が当たらず温度も一定、振動もない古井戸に目をつけた。ちょうど02年4月に井戸さらいがあり、それを機に水中熟成古酒づくりに挑戦した。

 県工業技術センター食品醸造技術部のアドバイスで、「王冠のさびを防止出来れば問題ない」との指摘を受け、樹脂でキャップを保護する工夫もした。

 味は「白ワインのよう。コメの味とは違うほのかな甘さも。無色透明で香りはまろやか。予想通りの出来です」と佐藤さんは満足そうだった。

 深さ10メートルの古井戸には24本を残したほか、新たに今年の新酒102本、一昨年の清酒65本を仕込んだ。5年後に水中熟成古酒として2度目の販売をする予定だ。

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