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【広島】アサリ漁場の干潟にヒトデ大発生 尾道

2007年05月05日

 アサリの好漁場として知られる尾道市東部沖の干潟「山波(さんば)の洲(す)」で昨年暮れごろからヒトデが大発生し、アサリが食べられる被害が出ている。地元漁師らが繰り返し捕獲作業を続けているが、「半月ほどで干潟がヒトデだらけになる」(漁協役員)といい、対策に頭を痛めている。

写真潮干狩り場に異常発生したヒトデを避けてアサリを採る子供たち=尾道市沖の山波の洲で、寺脇毅撮影

 山波の洲は、同市の岸から約1キロの松永湾に干潮時に現れる周囲数キロの干潟。尾道水道と瀬戸内海を結ぶ海域で養分の豊富な海水が流れ込み、アサリがよく育つとされる。同市や福山市の7漁協がアサリ漁をしており、一般の潮干狩り客にも有料で開放している。

 漁協関係者によると、昨年暮れごろ、広大な干潟の砂地が、直径10〜20センチほどの紫色のヒトデにびっしりと覆われているのを確認した。1匹で一度に1〜2個のアサリを食べ、食べかすの貝殻が大量に転がっていたという。

 ヒトデの食害を防ぐため、周辺漁協は今年1月から、1日数人から十数人の漁師で捕獲を継続。多い日には、土嚢(どのう)数百袋分のヒトデを捕獲したが、半月ほどで再び大量に現れるため、5月に入っても捕獲作業に追われているという。

 幸い、駆除を続けたかいもあって、潮干狩り客向けの水深の浅い場所の砂地では大型連休中もアサリが採れている。だが、漁師らが漁をする水深の深い砂地はほぼ全滅に近い場所があり、「水揚げが例年より減った」とこぼす漁師もいるという。

 干潟に近い福山市西部の松永漁協の大村一雄組合長は「約40年間アサリ漁をしてきたが、こんなことは初めて。県の担当者にも見てもらったが、原因は分からない」と話す。尾道東部漁協山波支所の浜原宏之理事も「今年は水温がやや高い。温暖化の影響だろうか」と推測している。

 駆除したヒトデは地元農家らに肥料用として引き取ってもらっているが、あまりの量に「もうこれ以上いらない」と話す農家も出始めており、捕獲後の処分も漁協の悩みの種になっている。

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