食ニュース【滋賀】ネット販売人気“爆発”2007年08月21日 ◆タクアンはさんだ「サラダパン」 誕生から半世紀 湖北から全国へ
シャキシャキとした食感のタクアンと、ふっくらコッペパンを組み合わせた異色のパン、その名も「サラダパン」。木之本町の小さなパン屋「つるや」で誕生して半世紀近くなる。4月末、インターネットでの販売を始めたところ、全国各地から注文が相次いでいるという。ふなずしや近江牛に続く、全国区の滋賀名物になれるか。 つるやは1951年に創業。当初は湖北地域の学校給食用にパンの製造販売をしていた。旧北国街道沿いの小さなパン屋に、半世紀近くも続く看板商品を開発したのは、創業直後に初代と結婚した西村智恵子さん(78)だ。 今から48年前。店の周りの住民の食卓にもパンが浸透しつつあった。今は亡き智恵子さんの夫・秀敏さんが、塩気のある総菜パンを作ればさらに広がるのではないかとひらめき、考案したのが「サラダパン」だった。 当初の具は、文字通りのサラダ。キャベツの千切りをマヨネーズであえたものだった。だが、キャベツの水分がパンに染み込み、配達先に届く頃には味が落ちてしまった。パン屋にとって、ふっくらとした柔らかな食感は何よりも大事だ。 智恵子さんは家の中を見回し、タクアンに目を留めた。「自分で漬けていて、一年中食べられる野菜だったから」と振り返る。みじん切りにしてマヨネーズを絡め、コッペパンに挟んだ。食べてみて違和感はないし、日持ちもする。「これはいける」と、そのまま商品になった。 以来、ちょっと変わった「サラダパン」は地元に定着、湖北の名物になった。今や口コミだけでなく、様々なメディアで取り上げられる。 ホームページでのネット販売を提案したのは、3年前にサラリーマンから転身、3代目として修業中の孫の豊弘さん(28)だ。注文元は北海道から沖縄まで、1日に50件入ることもあるという。店頭とネットのほか、県内のスーパーにも出荷しており、工場はフル稼働で1日に600個もつくる。「反響の大きさに驚いています」と豊弘さん。智恵子さんは「こんなに評判になるとは考えられなかった」と笑顔を見せる。 「サラダパン」は1個120円(税込み)。豊弘さんは「ネット注文だと、パンより送料の方が高くつくこともある。焼きたてが一番おいしいので、ぜひ木之本へ来て食べてほしい」という。「『サラダパン』のおかげで色々な人と出会えた。おばあちゃんが半世紀前にまいた種がいま、花を咲かせているのではないか」 問い合わせは「つるや」(0749・82・3162)へ。ホームページは、http://tsuruyapan.cart.fc2.com/ この記事の関連情報 |