食ニュース【神奈川】スイーツ秋の新風 たまプラ駅前2007年10月03日 有名洋菓子店がひしめく横浜市青葉区の東急田園都市線たまプラーザ駅周辺。2日、駅前に東急電鉄が手がける商業ビル「たまプラーザ テラス ゲートプラザ (1期)」がオープンした。このビルに、横浜の有名ケーキ店が初めてのテナントを出店した。この秋、「たまプラ」のスイーツ戦線から目が離せない。
午前10時の開店。ショーケースに並んだ色とりどりのケーキが、次々に売れていった。店の名は「アン・プチ・パケ」。初のショッピングセンターへのテナント出店に、東急電鉄広報部は「街の新しい顔にふさわしいケーキ店」と期待する。 オーナーで洋菓子職人(パティシエ)の及川太平さん(46)は、フランス菓子のワールドカップと言われる「クープ・ド・モンド」で2度優勝した経歴の持ち主だ。 東京・代官山の有名ケーキ店のシェフを務め、99年、たまプラーザから2駅隣の江田駅から徒歩10分の住宅街の中に、同店を開いた。雑誌やTVで紹介され、県外からの来客も多く、これまでも都内のデパートや商業施設から出店の誘いを多く受けてきた。 今回初のテナント出店を「近場」のたまプラーザに決めた理由を、及川さんは「自分の目の届く距離で、お客さんがより立ち寄りやすい環境だと判断した」という。「他店と競合するとは思うけど、戦って勝つとか負けるとかの世界じゃない。いろんな味を試してみたいというお客さんの需要に応えたい」と話す。 「及川さんがたまプラーザ進出って聞いたときは、えーって、正直驚きました」。商業ビルと道1本挟んだ向かい側に店を構える「デフェール」のパティシエ、安食(あじき)雄二さん(39)は言った。 安食さんは96年、ベルギーの菓子コンクールで日本人初の優勝を果たし「新鋭パティシエ」と注目を集め、01年から同店のシェフを務める。 「店同士が切磋琢磨(せっさたくま)し、一緒にたまプラーザの街を盛り上げていきたい」と、6日からの3連休、「オープンを祝して」安食さんがクレープを焼いて販売する特別イベントを企画した。 一方、88年からたまプラーザ駅近くで店を開く「ベルグの4月」の山本次夫さん(56)は「この辺りでうちより古いケーキ店はほとんどなくなってしまった」と言う。 季節のフルーツをふんだんに使ったケーキを求め、店内は多くの常連客でにぎわう。「実力店の出店が相次ぐのは街に魅力があるからこそ。お互いにライバル意識を持って、向上し合えればいい」という。 人気情報誌「横浜ウォーカー」編集部スイーツ担当の斉藤直美さんは「スイーツ特集で、たまプラーザ周辺は外せないエリア。アン・プチ・パケの参戦で、さらに激戦地になった。ケーキ好きにとっては、これだけ狭い範囲に実力店が集まったことは歓迎すべきこと。それぞれの店がどう長所を生かしていくか、注目です」と語った。 この記事の関連情報 |