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【山口】鍋の季節 新レシピ

2007年10月29日

 新しい鍋料理で地域おこしをしようとする試みが目立っている。「みかん鍋」「しっちょる鍋」「弥栄マロン鍋」「船頭れんこん鍋」……。朝晩はずいぶん冷え込むようになり、鍋料理が恋しい季節を迎えた。皆さんはどんな鍋がお好きですか。

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果皮を練り込んだ団子が入る「みかん鍋」料理=周防大島町で

■周防大島

 周防大島町では、11月から地場の魚とミカンを主材料にした「みかん鍋」が町内11軒のホテルや民宿で提供される。

 昨秋あった同町の催しで観光業者らでつくる「周防大島鍋奉行会」が「新しい名物料理を」と創作した。売り出したところ好評で、昨年12月〜今年2月に「道の駅サザンセトとうわ」や竜崎温泉、グリーンステイながうらなど9軒でメニューに加わった。今冬は民宿2軒でも出される。

 「みかん鍋」は(1)焼いたミカンを鍋に浮かべる(2)ミカンの果皮を地場産の魚に練り込んだつみれ(団子)(3)青唐辛子とミカンの果皮の香辛料を使うことが条件。味付けはしょうゆが基本だが、地元で水揚げされる魚が入る。「地産地消」を進めるのもねらいの一つだ。

 インターネットで地域情報を発信している「周防大島ドットコム」の江良正和代表(34)によると、ミカンを焼くのはえぐみを消すためという。

■岩国

 岩国市でも合併前の旧5市町村ごとにアユやイノシシ肉などの特産品を生かした鍋料理を工夫し、飲食店や観光施設で提供できないか模索が始まった。

 今月21日に開かれた「岩国まつり」では五つの料理の試食会があった。地鶏を生かした「五龍もみじ鍋」(旧錦町)、イノシシ料理の「勘場猪鍋」(旧本郷村)、焼きアユの「清流鮎焼鍋」(旧美川町)、豆乳にクリなどを入れたシチュー風の「弥栄マロン鍋」(旧美和町)。錦川沿いの旧4町村の商工会が合併した「やましろ商工会」が音頭をとっている。このほか岩国市の町おこしグループが創作したレンコンのつみれを混ぜた「船頭れんこん鍋」も登場した。

 これらは商品開発の途上。「錦帯橋もみじまつり」期間中の11月23、24日に試しに提供することを検討している。

■山口

 山口市では今秋、地物による団子入りの創作家庭鍋「わが家の『しっちょる鍋』」コンテストのレシピ募集があった。市内の主婦ら4人が11月中旬、実際に料理する2次審査に挑む。レンコンや春菊を使った団子の鍋が登場しそうだ。大賞は12月初旬に発表される。

 山口商工会議所などによる山口名物料理創出推進会議が企画。同会議によると、「しっちょる鍋」はもともと05年10月の1市4町合併を記念して同年秋に生まれた。各市町の食の豊かさを掘り起こして広めるとともに合併後の一体感を根付かせるのがねらい。

 しっちょる鍋の定義は(1)地物産品でつくった団子入り(2)食材が地物(3)出し汁は春が豆乳味、夏が冷(れい)しゃぶ風、秋がしょうゆ味、冬がみそ味。決まり事は緩やかで、家庭や店ごとに様々なバリエーションを考えられるのが特徴だ。 

■「寒い時」食べたい8割 紀文調査

 食品大手の紀文食品(東京)広報室がまとめた「紀文鍋白書2007」によると、全国各地の主婦を対象にアンケートしたところ、鍋が食べたくなるのは「寒い時」との答えが8割を超えた。続いて「調理を簡単に済ませたい時」「野菜を食べたい時」など。鍋料理を用意する際に重視することとして「体が温まる」「栄養のバランス」などの意見が上位を占めた。

 また、06年秋〜冬の調査では各家庭で鍋料理を週に1回程度食べているという。好きな鍋料理には、おでんやすき焼きが定着しているが、近年家庭の鍋で人気が高まっているのは、キムチ鍋と豆乳鍋。いずれも辛さやマイルドさを各家庭で簡単に調節できるのが魅力という。 

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