食ニュース【北海道】エゾシカ肉 ハンターが加工会社/学食に2007年11月06日 ■エゾシカ肉うまく活用■
■ハンターが加工会社――白糠の営業マン転身 ■東京からも引き合い 増えすぎたエゾシカの食肉としての活用が注目されるなか、釧路支庁白糠町のベテランハンターが32年間の自動車セールスマン生活に終止符を打ち、エゾシカ肉の加工販売会社を立ち上げた。広田明夫さん(54)。ハンター歴30年を誇る。エゾシカ肉を安く広く消費者に食べてもらいたいとの一念から、再出発に乗り出した。 白糠町は毎年、道の生息調査地点としても知られる一大エゾシカ生息地。そこで休みを利用して趣味のハンティングを続けてきた広田さんは、エゾシカ肉は「処理の仕方によっては牛肉より美味」と確信している。 協力してくれるハンター仲間もできたことから、自宅近くの白糠町庶路基線に9月下旬、シカ肉専門の解体・加工の工場を建設した。 協力ハンターには現場での血抜きをしっかりしてもらうほか、工場での解体処理でも解体と加工ラインを分離し、衛生管理を徹底して肉に生臭いにおいをつけないよう工夫した。札幌や東京、高松のレストランなどからも引き合いがきているという。 会社名はフランス語で「食用の野生鳥獣」を意味する「ジビエ」。「名前に負けない仕事をしたい」と広田さん。肉の販売はインターネットでもしている。肩ロース1キロ3000円、モモ肉同1500円。詳しくは同社(01547・5・5644)へ。 ◇ ■シチュー丼・メンチカツ・団子汁――学食メニューに登場 ■酪農学園大 教授発案 格安で提供 江別市の酪農学園大学が、学生食堂でエゾシカ料理を始めた。団子汁、シチュー丼、メンチカツの3種。180〜400円と格安だ。22日まで。 同大学の鈴木忠敏・食品流通学科教授が道エゾシカ肉流通促進研究会議の座長を務める縁で、大学生協に利用を持ちかけた。食堂の責任者、吉田健司さんが「独特のにおいを弱め、脂分の少ない食感をカバーする料理を」とスパイスやショウガを使うなど工夫した。 ロースの約4分の1の値段のミンチが今回の「価格破壊」の立役者。ミンチは大きな固まりが取れない部位やもも肉など、あまり利用されてこなかった部分を使うため、安い。エゾシカ肉ミンチが普及すれば駆除エゾシカ肉の利用にもつながり、価格ダウンも期待できそうだ。 道とエゾシカ食肉事業協同組合は21日まで、公募に応じた札幌市内の16店で「エゾシカ料理まつりin札幌」を開く。今回は「ミンチ」が条件。ミートソースやハンバーグなど手頃な値段の料理が提供される。 農産物や植林の食害を理由に年間約7万頭が駆除されるエゾシカ。肉は豚や牛と比べカロリーが3分の1、脂肪分は15分の1というヘルシーな高級食材だが、流通は年約7000頭分どまり。ロース、ヒレなど高価な部位以外は利用が進んでいない。 この記事の関連情報食と料理
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