食ニュース【神奈川】Xマスケーキ フランスの味教えます2007年12月22日 海外で外国人と食事をしても、食べる料理の量なら負けないつもりだ。でも、食後に登場する、大きくて甘いケーキは食べられない。そう思っていたら、海老名市に、甘さ控えめのクリスマスケーキがあると聞き、ヨシ食うぞうと出かけた。
「クリスマスケーキは冷凍されたのを解凍するからおいしくない」という人がいる。だが、柳正司さん(53)は「フランス菓子は様々な味を楽しむために、仕上げは別にして、冷凍技術は絶対必要です」と言う。 フランスで2年に1度開かれる洋菓子ワールドカップ「クープ・ド・モンド」で95年に総合2位に輝き、今年は監督として日本代表を総合優勝に導いた。柳さんによると日本の洋菓子は世界で一級品。フランスの同業者も舌を巻くという。 東京都内の高級レストランのシェフだったが、98年に海老名に店を開いた。家族を大事にしようという思いと、街並みの優しさにひかれた。そして今、奥さんの実家の隣にある工房でクリスマスケーキ作りがピークだ。 フランス製のチョコ、リヨンのキイチゴ……。徹底的に素材にこだわる。シェフ時代の経験から、日本人の味覚と、消化能力を意識し、後味がすっきりしたデザートを目指してきたという。 そうして作られた柳さんのクリスマスケーキ。トッピングには洋梨、ドライサワーチェリー、干しアンズ、そしてチョコのクリスマスツリー。切り口からは、キイチゴとそれを包むチョコのクリーム、バニラクリーム、チョコのスポンジ、幾重もの層がカラフルだ。 一口ほおばると、キイチゴのしっかりした酸味と味の濃さが伝わってきた。キイチゴをチョコのクリームで包み、うまみが逃げないようにしている。そのチョコの香りも上品でしつこくない。 スポンジも2種類。各層が口の中で混ざり、味が刻々と変わるのが分かった。甘さ控えめ、後味すっきりで、これなら苦手な私も料理の後で食べられるかもしれない。 柳さんのケーキは海老名市中央1丁目にあるマルイファミリー海老名店1階「パティスリー・タダシヤナギ」で手に入る。取材したケーキは「レコルタ・バニーユ」。そのほかにも数種類あり、直径15センチで3675〜4410円という。 横浜高島屋によると、今年のクリスマスケーキの売れ筋は、直径30センチで1万5000円のショートケーキや有名パティシエの作品。横浜そごうでもショートケーキが根強い人気で、最高級のイチゴを使った直径18センチ、1万500円のも売れた。しかし、いずれも、予約は終わっているという。 ■イチゴケーキのヒント (1)使用する生クリームは原料が添加物のない「クリーム」表示のものがおいしく、お勧め。 (2)イチゴは酸味のある種類を選ぶ。酸味の少ない時は大きめのものを。色や形に目が行きがちだが、香りのよいものを。 (3)スポンジ作りは卵と砂糖を湯せんで38度前後にしてからホイップ。十分泡だっても、手に重さが伝わってくるまで規則正しく中速でかき回す。 (4)粉を入れるとき、バターなどを入れるときはかき回しすぎない。 (5)大人だけならリキュールを入れる。 この記事の関連情報 |