食ニュース【広島】江戸期の文献基にカキ船料理を再現2008年01月26日 江戸時代のカキ船料理を紹介する料理教室が25日、広島市南区の市郷土資料館であった。同館は3年前に文献を基に料理を再現し、模型を展示していたが、広島カキの歴史を味覚で体感してもらおうと料理教室を企画。参加者たちはカキの歴史に思いをはせながら当時の味に舌鼓を打った。(瀬谷洋平)
作ったのは、カキ飯▽カキの吸物(すいもの)▽カキの胡麻油炒(ごまあぶらいた)め▽カキのからまむし――の4品。カキ以外の食材はほとんど使わなず、味付けも塩、しょうゆなど基本的な調味料のみ。「吸物」だと、昆布のだし汁に塩で味付けし、アクを抜いたカキを入れる。 祖父が大正時代までカキ船を営業していたという廿日市市宮島口の佐久間進さん(84)は「先祖が出していた料理の一端を味わえた。天然のうまみをいかした素朴で深い味だ」と感心していた。 同館によると、県内のカキ養殖が始まったのは1600年ごろ。生産量が増えた17世紀後半ごろからは、カキを大阪に運んで販売するカキ船が登場したという。 同館が、富山県高岡市の長光寺所蔵の紀行文「泛登無隠(へんとうむいん)」のなかで、同寺の住職が天保3(1832)年に中之島(大阪市北区)で食べたカキ船料理を称賛する記述を発見。作り方も記されていた。「胡麻油炒め」については「蠣(かき)ヲ胡麻ノ油ニテ煎(い)リ盆ニ盛テ次ニ醤油(しょうゆ)ニ大根ヲロシヲ多ク投シテ……」などと紹介されている。 同館はこの紀行文を基にカキ料理に詳しい元丹那漁業協同組合長の川上清さん(78)の協力で当時の料理を再現。川上さんは「純粋にカキの味を楽しもうという料理が多い。今でもおいしいので、ぜひためしてもらいたい」と話す。 同館では、カキに関する常設展示を行っており、希望者には料理のレシピを配布する。入館料は一般100円▽小中高生50円。問い合わせは同館(082・253・6771)へ。
◆イベント一覧 カキのおいしいシーズンを迎え、産地では漁協や観光協会などがカキ料理の販売や試食などのPRイベントを開く。今後の主な催しは次の通り。(福家司)
◆おおたけカキ水産まつり 27日午前10時〜午後3時、大竹市晴海の晴海公園 ◆おおがきみなと市場 27日午前10時、江田島市大柿町の柿浦港内駐車場 ◆広島かきチャリティバザール 2月3日午前10時、広島市南区出汐のボルボカーズ広島東前 ◆大野かきフェスティバル 2月3日午前10時半〜午後3時半、廿日市市の宮浜温泉イベント広場 ◆江田島市カキ祭 2月3日午前10時〜午後2時、同市江田島町の小用みなと公園 ◆音戸かきまつり 2月3日午前9時、呉市音戸町の音戸漁協前 ◆呉水産まつり 2月11日午前10時、呉市中央の市中央公園 ◆宮島かき祭り 2月9、10日午前10時〜午後3時、廿日市市宮島町の宮島桟橋前、水族館前 ◆田原かきまつり 2月10日午前9時、呉市音戸町の田原漁協前 ◆地御前かきチャリティバザール 2月17日午前9時〜午後1時、廿日市市地御前の地御前漁協前。 ◆宝島くらはしフェスティバル 2月17日午前9時半〜午後3時、呉市倉橋町の桂浜ふれあいセンター ◆坂町漁協水産まつりチャリティバザール 2月17日午前9時、同町平成ケ浜の町漁業基地 ◆広島市水産祭り 2月24日午前10時〜午後2時、同市西区商工センターの市水産振興センター ◆早瀬かきまつり 2月24日午前8時半、呉市音戸町の早瀬小学校上の広場 ◆江田島市かきカキマラソン大会 3月2日午前9時半(開会式)、江田島市沖美町の高祖埋め立て地 この記事の関連情報 |