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【三重】高校生“味な”お仕事

2008年05月08日

 この春、高校生たちが工夫を凝らしてつくった食べ物がちょっと話題になりそうだ。宇治山田商業や相可高校の生徒たちは地元の人たちと協力し、実務の勉強を兼ねて、パンや駅弁の商品づくりにあたった。(松永佳伸、明賀雄二)

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「山商ショップ」で新しく売り出すパンの試作をする生徒たち=伊勢市古市町

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相可高生と「新竹商店」が共同開発した「五街道 彩弁当」

 ●生徒発案のパン 目玉

 県立宇治山田商業高校(伊勢市)の生徒が運営する「山商ショップ『わかば』」が8日から、同市の旧三交百貨店内で開かれる「おいない市場」の中に開店する。5年目の今年の目玉商品は、生徒たちが発案したパン。お年寄り向けのさまざまな商品が評判で、すでに常連客もいるほどの人気店だが、生徒たちは「笑顔で元気に頑張ります」とますます張り切っている。

 おいない市場は毎週木曜日に開かれ、JR伊勢市駅前のバスターミナルを利用する高齢者らが集まる。どの店も生活に密着した商品をそろえ、お年寄りが喜ぶサービスを心がけている。

 山商ショップは、商業科の「課題研究」授業の一環。OBらが勤める地元の業者などから仕入れたアメや乳製品、衣料品などを安価で提供してきた。今年は、希望した3年生14人が店を切り盛りする。

 生徒たちは1日、同市古市町のパン店を訪れ、自分たちでアイデアを出したパンづくりにも挑戦した。野球部の夏の甲子園出場を願ったボール型のクリームパンや、店名のわかばをイメージしたヨモギパンなど。実際に販売するパンは、この店の職人に依頼して焼いてもらったものだが、そのできあがりに生徒たちも満足そう。

 パンの販売を担当する柴ゆかりさん(17)は「将来は人とふれあう仕事がしたい。あいさつをしっかりして、みなさんに喜んでもらえるように心がけます」と話す。売上金は毎年、市社会福祉協議会に寄付。これまでに合計10万円ほどになった。

 山商ショップの営業日は8、15、29日と6月5、12、19、26日の午後2〜3時半。9〜11月の一部木曜にも営業する予定だ。問い合わせは同校(0596・22・1101)へ。

 ●多彩な具材 ヘルシー駅弁

 県立相可高校(多気町)の食物調理科の生徒たちは、松阪牛の肉を使った駅弁で知られる「新竹商店」(松阪市)と、新しい駅弁の共同開発に挑戦した。出来上がったのは「五街道 彩(いろどり)弁当」(1050円)。今月から松阪駅の売店などで販売されており、「ヘルシーでおいしい」と評判だ。

 新駅弁は伊勢街道、伊勢本街道、熊野街道、和歌山街道、和歌山別街道の県内5街道をイメージしたもの。同校は昨年、5街道のPRを企画した松阪商工会広域連合から地域おこしのために、弁当作りへの協力を要請された。

 調理倶楽部(くらぶ)員で、当時3年生だった奥村俊彦さん、池内亜衣さん、2年生だった岡田直哉さんの3人が担当となった。3人は夏休みいっぱいをかけ、5街道を歩いた。地元の人の話を聞いたり各地の産物を調べたりしてイメージを固めていき、地域の食材中心の弁当を考えた。

 これに、「新竹商店」がコスト面などからアレンジして商品化した。

 懐かしい竹カゴの容器に、「黒毛和牛のゴマ風味あっさり煮」をはじめ、厚焼き卵、シイタケやレンコンの煮物など17種の具材が盛り込まれている。「多彩な煮物は駅弁作りにも参考になった。手作りの和の副菜など女性に好まれる魅力的な駅弁になった」と新竹浩子社長。

 岡田直哉さんは「5街道筋の地域の産物を大切にして、彩りをよくすることに苦心したけど、駅弁として商品化されたのはうれしい。アレンジの仕方も勉強になりました」。

 「五街道 彩弁当」の予約、問い合わせは新竹商店(0598・21・4350)へ。

 

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