食ニュース【長野】ハリス饗応料理再現 下條で発見の文書から2008年05月14日 日米修好通商条約を結ぶため来日した米国総領事タウンゼント・ハリス(1804〜78)に、江戸幕府が用意した饗応(きょうおう)料理が12日、横浜市中区の老舗(しにせ)料亭で再現された。下條村の農業飯島正司さん(55)宅の土蔵で見つかった文書をもとにした。海の幸を中心とした5膳(ぜん)15品の豪華献立で、試食会の参加者は約150年前の味を堪能していた。(佐藤善一、宮嶋加菜子)
横浜市中区吉田町の「濱新」3代目、山菅浩一朗さん(37)が1カ月以上かけて取り組んだ。7月27日まで「ハリスと横浜」展を開いている横浜開港資料館が再現を依頼した。 「かき鯛(だい)とさよりの膾(なます)」や「鴨(かも)と干しなまこの炊き合わせ」が並ぶ本膳(ほんぜん)から、「真鯛(まだい)の潮汁」や「伊勢海老(いせえび)染煮」「鮭(さけ)の照り焼き」の二の膳、「わさび味噌(みそ)」「鱸(すずき)の御造り」の三の膳、「布巻蒲鉾(かまぼこ)と味噌漬け鰆(さわら)」の脇膳、「色付き焼鯛」の向こう詰めまで。三汁九菜と香の物2品、ご飯の計15品が並んだ。 文書には献立と材料があるだけで、作り方は記されていない。山菅さんは江戸時代の料理の文献などを参考にしながら、調理法や具体的な食材などを突き止めたという。 山菅さんは4年前、ペリーの饗応膳も再現した。それ以来、江戸の料理文献を少しずつ集めているという。「ペリーの時に比べ、品数は少なかったが、外国人の好みをある程度把握した味付けになっていた。海の幸、山の幸をバランスよく使った華やかな献立だった」と話した。 近世の歴史に詳しい横浜開港資料館の西川武臣・調査研究員は「思ったより質素な献立だったが、当時、これだけの材料を集めるのも大変だったはず。幕府が苦労して作り上げた跡がうかがえ、ぜいたくな内容であることは間違いない」と述べた。 試食会には飯島さんの長男頼紀さん(19)と長女真衣子さん(24)も参加。真衣子さんは「刺し身にワサビみそをつけるなど、凝ったソースを使ったおしゃれな料理で驚いた。山間の下條の人たちが献立を見て、どんな味の料理を思い描いたのだろう」と話していた。 資料館では15日から、会場で再現した饗応料理のパネル写真を展示する予定。 この記事の関連情報食と料理
|
ここから広告です 広告終わり 食と料理サイトマップフード・ドリンク
一覧企画特集
どらく
朝日新聞社から |