【ソウル=稲田清英】韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権がめざす、米韓自由貿易協定(FTA)の現国会での承認が厳しい情勢になっている。国民の反発が強い米国産牛肉の輸入問題を理由に野党が反対。会期末が迫る22日、大統領は牛肉問題での反省とFTAの重要性を訴える談話を出したが、局面打開は難しそうだ。
談話は、現国会を逃せば米韓FTAの早期承認・発効が困難になる、との懸念から。まず韓国側が承認、米側でも承認を促す考えだったが、次期国会に持ち越せば大きくずれ込む。米側は大統領選を控え、結果次第でFTAへの姿勢も転換の可能性がある。野党は「牛肉問題の全面的な再協議が必要だ」と主張。政府は近く輸入制限を撤廃する方針だが、さらに反発を呼ぶ可能性がある。
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