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【鳥取】「鳥取すいか」中東へ ドバイ初出荷

2008年6月14日

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◆鳥取中央農協 経済成長「商機」1玉3万円◆

 鳥取中央農協(倉吉市越殿町)は13日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで試験販売するため、「鳥取すいか」54玉(計約600キロ)を初出荷した。現地での小売価格は、輸送コストのため国内の約10倍で1玉3万円ほどになる見通し。農協関係者らは、急激な経済成長を遂げる同国には「商機あり」と強気の構えだ。(佐藤建仁)

 北栄町妻波の大栄西瓜(すいか)選果場であった初出荷式で、同農協の坂根国之組合長は生産者ら約70人に「今や日本一の品質を誇る鳥取すいかが中東でも高い評価を受ければ、地域の活性化にも弾みがつくだろう」と意気込みを語った。

 出荷されたスイカは、「大栄西瓜」で知られる北栄町産と倉吉市産から27玉ずつ。品質は最上級で最も大きいサイズ。一玉ずつ丁寧に箱詰めされてトラックで東京へ。貿易会社の手配で成田空港からドバイへ輸出。18日から現地の高級スーパーマーケットで試食販売され、坂根組合長ら調査団が視察する予定だ。

 今年1月、田村耕太郎参院議員や県議、県職員ら8人が県産品の市場拡大を目指してドバイを訪問。在ドバイ日本国総領事館でホテルや貿易関係者を招き、二十世紀梨など県産品の試食会を開いたところ、高い評価を得たという。スイカは現地でもよく食べられているが、近隣諸国のものを食べた一行は「鳥取産の方が甘くてうまい」と自信を深め、準備を進めてきた。

 国土が砂漠に覆われ、食料自給率が極めて低いUAEでは農産物に関税はかからないが、航空運賃や貿易手数料などで現地のスイカに比べ20〜30倍の価格になる見通し。しかし、同国は自由貿易特区を背景に積極的な投資を呼び込み、中東最大の金融・流通センターとして発展。昨年度、試験的に販売された和歌山産ミカンや栃木産ナシも、日本の市価の数倍ながら一部でリピーターもついているという。

 県市場開拓室では「ドバイの人口約140万人のうち約2割とされる富裕層に受け入れられれば、商業ベースにのる可能性はある」とみている。今回、海外輸出に目が向いた要因の一つは、国内のスイカ消費量が低迷していることがある。単価の下落や農家の高齢化なども追い打ちとなり、95年には3万1千トンで61億円を売り上げた県産スイカも、05年には2万トンで29億円まで減少。同農協の小椋憲浩販売課長は「中東で『世界一うまいスイカ』との称号が得られれば、国内消費はもちろん海外輸出にも弾みがつく」と期待している。

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