ソバの種を御代田町と小諸市が住民に無料で配る。遊休農地を減らす目的で、御代田町は10年ほど前から始めた。小諸市は今年からだ。同市の場合は、枯れ木に花を咲かせるイメージから「枯れ地に花を咲かそう事業」(73万4千円)と名付け、荒れ地を整地し種まきをする4地域に費用を補助する。
御代田町は、希望する農地の所有者個人に10アール当たり6キロのソバの種「信濃1号」を配る。今年度は前年度並みの8.2ヘクタール分の種代35万2千円を予算化した。種まきは7月下旬からになる。
対象農地は、減反や担い手不足で耕作されなくなった水田が多い。種を無料配布するだけでなく、収穫作業を請け負う業者も格安で紹介し、遊休地を減らそうとしているのが特徴だ。
刈り取り作業を請け負っている塩野中山間地営農事業組合(約90戸)も休耕田1ヘクタールにソバの種をまく。10アール当たり120キロの玄ソバ(4万円前後)が取れるが、内堀晴人代表(67)は「値段も米に比べたら安く、農家も高齢化しているため、遊休地は増えてもソバ栽培の農地が増えない」と話す。それでも同組合は都市間交流で東京都中野区の小学生たち(5〜6校)をそば打ち体験に招き、地域の活性化に生かしている。
小諸市の「枯れ地に花を」事業は、遊休地を地域で守ろうとしているのが特徴だ。遊休地を持っている農家に「花を植えて」と求めても限界があると考え、やる気のある地域づくり委員会単位に補助をする。担当の市農業委員会は「小諸と言ったらソバ。イメージアップにもつながれば」と期待する。上信越道小諸インターチェンジ近くの休耕田で、やぶ刈りなどの整地作業から始めてもらう予定だ。(伊東大治)
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