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【神奈川】コーヒー豆腐ほろ苦さ人気

2008年6月24日

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写真コーヒー豆腐(左)と抹茶豆腐を手にする清水さん夫妻=川崎市幸区神明町

 川崎市幸区の住宅街にある小さな豆腐屋が作った「コーヒー豆腐」が人気だ。ほろ苦さが残る新感覚の豆腐は、店主で大のコーヒー好きの清水敏雄さん(67)、茂登女(もとめ)さん(67)夫婦が考案。売り出してから12年ほどたつが、健康ブームやデザート感覚で楽しめる手軽さが受け、今もファンが増えている。

 JR川崎駅西口から徒歩10分ほどの場所にある「清水屋豆腐店」。大豆のにおいが店の外にも広がる、昔ながらの豆腐屋さんだ。店内には作りたての豆腐や油揚げなどが並ぶ。

 清水さんがコーヒーのおいしさに目覚めたのは高校時代。学校帰りに同級生と喫茶店に寄り、楽しんだ。

 いまも毎日4〜5杯飲むほどのコーヒー好き。12年前のある日、「コーヒー味の豆腐なんてあったらおもしろいだろうな」と軽い遊び心で作ったのがきっかけだった。

 いざ作ってみると、コーヒーの濃さや固まり具合などがうまく定まらず、失敗が続いた。途中でやめようかと思ったこともあった。妻の茂登女さんと意見を出し合い、4カ月かけて完成させた。その後、妻のアイデアだった抹茶豆腐も商品化。一風変わった豆腐が評判を呼び、横浜や藤沢など各地から客が訪れた。

 薄茶色したコーヒー豆腐は、見た目はまるでコーヒープリンのよう。一口含むとほんのりとコーヒーの苦みが広がり、甘くない。だが付属の黒蜜をかけると、和風スイーツのような味に一変する。「お客さんに『おいしかった』と言われるとうれしいし、作ってよかったなと思います」と清水さん。

 豆腐は温度や湿度の変動に大きく影響される上、夫婦2人で切り盛りしているため、1日に作れる数は限られる。今は10〜30個が限界。それでも毎日完売するほどで、女性や子どもたちに特に人気がある。

 父の店を継いで今年で48年目。夫婦とも60代後半を迎え、早朝からの仕事は大変だが、まだまだやめるつもりはない。「自分たちの豆腐を楽しみにしているお客さんのためにも続けていきたい」。豆腐作りは、清水さん夫妻の生きがいにもなっている。

 コーヒー、抹茶豆腐とも各220円。問い合わせは、清水屋豆腐店(044・522・0625)へ。(安斎耕一)

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