砂糖をほとんど使わず、ほのかな甘みがおいしい「吉田の水ゼリー」
■富士吉田の菓子屋が開発 富士山と並ぶ自慢の水 本来の甘みが好評
水道水で作ったゼリーはいかが――。富士吉田市の菓子屋が、開発、販売したゼリーが話題になっている。富士北ろくは忍野八海(忍野村)の天然水が有名だが、「地下からくみ上げた吉田の水道水も味では負けません」と水自体が持っている甘い風味を生かしたのが受けているという。
「吉田の水ゼリー」を開発したのは、同市新西原1丁目の菓子屋「アーヴェント」。上吉田地区からくみ上げた簡易水道の水を使った。水自体が持つほのかな甘みが、そのまま残っているのが特徴だ。6月から同店で販売され、定価は120円。袋の原材料名には、「上吉田の水道水」と示した。
同市の大半を占める簡易水道は、天然水に負けないおいしさを誇る。水道料金も全国で指折りの安さだ。このため、地元では「富士山と水道水が自慢」という。
こうしたことに目をつけたのが店のパティシエ、輿石得郎さん(62)。「いい水道水があるなら、天然水を使わなくてもうまい菓子が作れる」。3年ほど前、水道水を使ってゼリーを開発。常連客に配ったら、評判が良かったため、販売を決めた。
「吉田の水道水は軟水のため、菓子作りには最適」と輿石さん。商品化を決めてから、水の味を殺さないような砂糖などの材料を探した。ただ、低温で長時間滅菌するため、大量生産はできない。「観光名物にするほどの余裕はないし、もうけにもなりません」
輿石さんは若い頃、音楽関係の仕事で全国を飛び回った。各地の水を飲んだが、「吉田の水道水は日本一」と確信し、「ゼリーを通じて、そのことを多くの人に知ってもらいたい」と話す。
問い合わせはアーヴェント(0555・24・5888)へ。(岡戸佑樹)
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