レストランの格付け本「ミシュランガイド東京2008」で二つ星を獲得しているヒルトン東京(東京都新宿区)の高級フレンチレストラン「トゥエンティ・ワン」で、メニューなどで岩手県の「前沢牛フィレ」と表示して提供していた牛肉が、実際は山形産だったことが分かった。公正取引委員会は景品表示法違反(優良誤認)の疑いで調査に入り、不当表示にあたると指摘。同店は19日から20日間の営業自粛を決めた。
ヒルトン東京が19日、ホームページで公表した。ホテルによると、公取委から不当表示を指摘されたのは、岩手県産の最高級黒毛和牛「前沢牛」をつかったヒレ(肉)など。公取委の調査は今月9日にあり、その後の内部調査で、遅くとも今年5月には、シェフの指示で前沢牛から山形牛に切り替えられていたことが分かったという。
同店の具材の仕入れはメニューを決めるシェフの担当だった。切り替えた理由についてシェフは「同じグレードの品質で比べると、山形牛の方が安定して仕入れができた」などと答えているという。
ヒルトン東京の広報部は「公取委の調査に全面的に協力し、内部調査も続ける。お客様、関係者の皆様にご迷惑と誤解を招き、深くおわびする」とコメントしている。営業自粛を決めたが、「再開の見通しは今後の調査次第」としている。
同店は、世界的に有名な格付け本「ミシュランガイド東京2008」の中で、前沢牛ヒレを料理に使っていることや、産地直送の無農薬野菜を使用していることなどが記載されていた。このため、ヒルトン本社は、公取委から調査を受けたことについて、ミシュラン本社にも連絡したという。
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