ドラゴンフルーツを収穫する石川淳次郎さん=四国中央市金生町山田井
四国中央市金生町山田井のビニールハウスで、南国の果物ドラゴンフルーツが今年も収穫された。近くの農業石川淳次郎さん(64) が7年前から栽培を始め、今年はこれまでに約120個を収穫。キウイフルーツに似たさわやかな甘みが人気で、地元の産直市などに出荷されている。
ドラゴンフルーツは中南米原産のサボテン科の多肉植物。夏に真っ白な花が咲いた後、ソフトボール大の約400グラムの実をつける。実は真っ赤な皮に覆われ、果肉は乳白色のゼリー状でビタミンCやカリウムが豊富だ。国内では主に沖縄県や九州南部で栽培されており、「県内での栽培は珍しい」(JA全農えひめ)という。
石川さんは徳島県出身。99年に香川の食品卸会社を退職し、妻の実家のある四国中央市に移り住んでフルーツトマトの水耕栽培を始めた。ドラゴンフルーツの苗は01年、このトマトの栽培設備を購入した大阪の会社から譲り受け、広さが約1千平方メートルあるビニールハウスの片隅で栽培を始めた。5株ほどがすくすくと成長し、今では高さ約2メートルの網棚に沿って緑の茎が約100平方メートルも広がっている。
「受粉が必要だと知らなかったので最初の3年間は花が咲いても実が一つもできなかった」 と石川さんは苦笑する。04年から実がなり始め、出荷できるようになった。今の悩みは、手をつけられないほど茎が絡み合うように生い茂り、鋭いトゲに邪魔されて受粉と収穫が思うようにならないことだ。
今年は暖かかったせいか、花も実も例年より半月ほど早かった。収穫は9月末から始まり、今月中旬でほぼ終える。石川さんは「収穫量が少ないので商売にはならないが、この味を楽しみに毎年注文してくれる人もいる。これからも栽培していきたい」 と笑顔で話した。
ドラゴンフルーツは残りわずかだが、同市中之庄町にあるJAうまの「ジャジャうま市」 で1個750円前後で販売されている。石川さんは、園芸用に苗の小売りもしている。問い合わせは石川さん(0896・58・1074)へ。(藤家秀一)
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