全国のスーパーの9月の食品売上高が、8カ月ぶりに前年を下回った。外食を控えて自宅で食べる「内食」志向の高まりで、値上がり基調でも好調が続いていた食品だが、金融不安の高まりや景気後退で一変。消費者は財布のひもをいっそう固くしている。
日本チェーンストア協会が22日発表した販売統計によると、9月の食品売上高は6572億円で前年同月比5.7%減。既存店ベースでは同2.3%減となり、減少幅は05年11月以来の大きさだった。
衣料品は同9.9%減の1009億円で、既存店では同5.2%減と33カ月続けて前年割れとなった。総販売額も同5.6%減の1兆262億円で、既存店では2カ月連続マイナスとなる同2.2%減だった。
食品スーパー各社の業績は8月まで好調だったが、米金融大手破綻(はたん)で、「9月に潮目が変わった」(マルエツ)。同協会は「景況感の悪化で生活防衛意識が強まり、購入点数も金額も減っている」と話す。
いなげやは、経費削減で折り込みチラシを減らした。9月の既存店売上高は4.4%減と落ち込み幅が広がり、山下尚宏取締役は「お客様がここまで価格に繊細とは」と驚く。低価格を前面に出した戦略に切り替える方針だ。
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