焼き菓子にナス。意外な組み合わせだが、ふんわりしたフィナンシェと、しっとりしたナスの食感がぴったり合う。
高知県安芸市は冬春ナスの生産量が日本一(2010年で約1万6332トン)。同市のケーキ店「洋菓子倶楽部」のオーナーパティシエ佐々木聡さん(55)が2年前、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送をきっかけに、地場産品を使った商品を作ろうと考案した。
一口サイズに切ったナスを水あめにからめ、甘露煮にして一晩寝かす。翌日、フィナンシェ生地に入れて焼き上げる。当初は甘露煮のナスを粉末にして混ぜていたが、風味を生かすためにまるごと入れるようになった。佐々木さんが「味が強くないシンプルな素材だから、フィナンシェにうまく溶け込んでいる」と話す自信作だ。
発酵バターやアーモンドの風味が引き立つフィナンシェは同店の人気商品だ。「ナス入り」を詰め合わせセットに加えて、市外へのお土産に買う人も多いという。安芸で生まれ育った佐々木さんは、ナス農家の友人が多い。「これからも安芸のナスを陰ながらPRしていきたい」と話した。(滝沢卓)
◇メモ◇ 高知県安芸市矢の丸3の2の6の「洋菓子倶楽部」で、1個155円。午前10時〜午後8時に営業。火曜、第3水曜休み。市外発送もできる。予約は電話(0887・34・4367)かファクス(同・34・8767)。
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