現在位置:asahi.com>食と料理>ちょっと一口(新商品・プレゼント情報)> 記事

ちょっと一口

梨にトマトや酢を加えた無添加の「ナチャップ」

2008年02月20日

 滋賀県彦根市稲部町の稲枝商工会が昨年10月から、特産の「彦根梨」でつくった調味料「ナチャップ」を売り出したところ、早くも完売するほどの人気を呼んでいる。地元の主婦のアイデアをもとに商工会が商品開発し、障害者の就労を支援する地域の事業所で加工してもらっている。商工会職員の山口浩之さん(36)は「地域のものを使い、地元のたくさんの人がかかわり、愛着をもってこそ特産品だ」と話す。

写真

ナチャップを手にする山口浩之さん

写真

昨年4月に開所した事業所を案内してくれる原一晃所長=彦根市海瀬町

 ナチャップは、梨にトマトやお酢を加えたケチャップ(200グラム、400円)と、ほとんど梨だけでつくったドレッシング(同、350円)の2種類。ケチャップはトマトと梨の自然な甘さにスパイスがやさしく効き、ドレッシングは梨のみずみずしさにマスタードがかおり、食欲をそそる。

 「彦根梨のよさを生かそうと、『手づくり、無添加』にこだわりました」と山口さん。各600個を市内のJA直売所や四番町スクエアなどで販売した。買っていくのは子を持つ若い女性が多く、ドレッシングはほぼ完売という。

 商工会がある旧稲枝町は68年、彦根市と合併した。独自の特産品に乏しく、特大のまんじゅうなどをつくってみたが不発に終わった。05年10月、住民から特産品のアイデアを募り、彦根梨を使った主婦の作品「ナチャップ」が入賞した。農協の加工グループや料理屋が入った委員会で味を洗練させ、ドレッシングも加えたという。

 彦根梨は荒神山(標高263メートル)のふもと、同市石寺町の曽根沼干拓地5・1ヘクタールで15戸の農家が栽培し、幸水と豊水を年間約80トン生産する。形や大きさの規格から外れ、自家消費や廃棄されていたものを使い、障害者の就労を支援する事業所「つばきはらファクトリー」(同市海瀬町、23人)でナチャップに加工する。原一晃所長(35)は「商工会と連携し、一緒に地域に貢献していきたい」と話す。

 今秋からは彦根梨が増産されることもあり、ナチャップもより多くの家庭に届きそうだ。

 

このページのトップに戻る