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Special interview

小雪が語る 体と心においしい、食へのこだわり

2010年9月30日

  • ライター 梅澤聡(うめざわ・あきら)

写真    写真    写真 写真はすべて設楽茂男(しだら・しげお)撮影

 少女時代の思い出話も続く。

 「そういえば、よく料理のお手伝いもさせられたなぁ。ホワイトシチューを作るとき、炒めた小麦粉に牛乳を少しずつ注ぎ入れながら、焦がさないようにかき混ぜたり、すり鉢でゴマをすったり……最初のうちは楽しいんですけど、疲れてくると手首が痛くて辛かった(笑)。でも、いま思うと、それがたまらなく愛おしいものに感じられる。生活の営みの中から会話が生まれて、家族の絆が深まっていく。その中心には、いつも『食の風景』があったような気がします」

 いまは自宅にスタッフや友人を招き、手料理をふるまうことも多いという。

 料理も習い始めた。

 「料理はエンターテインメントですよ。だって、ひとつの食材からアイデアしだいで限りなくおいしいものが生まれて、多くの人たちを幸せにすることができる……その意味では、私の仕事と通じる部分が多いなぁと思います。料理教室は、毎回、新鮮な驚きや発見があって、とっても楽しいんです」

 母親の自然食志向は、食事に対する考え方と同時に、食を中心とした暮らしのあり方も娘に伝えたのだろう。忙しい一日の中でも、一杯のお茶をていねいにいれる……というような、日々の生活にきちんと手間と時間をかけることの大切さを。

 「だから、いまは母に感謝、感謝です。茶色いごはんやケーキが、私をつくってくれたんですから」

 彼女の愉快そうな笑い声が、昼下がりの市場に響いた。

〈小雪のこだわり〉

 母親が、「脱・農薬」「地産地消」「作り手との協働」や情報公開に早くから取り組んでいる生活クラブ生協の会員で、いまも、その食材を母とともに購入している。「いい野菜が手に入るので、なるべく生で食べて、酵素をとるようにしています」。また、青魚や肉など、自分の目で鮮度を確かめたい食材は、店に足を運んで買っているという。「なるべく国産のものを買うように心がけています」。料理研究家の行正り香さんは友人。

    ◇

小雪(こゆき) 1976年12月18日、神奈川県生まれ。95年「non−no」読者モデルに。97年からプロのモデルとして活動、ヒロミチ・ナカノ、カルバン・クラインなどのショーに出演。98年フジテレビ「恋はあせらず」で女優デビュー。2000年「ケイゾク」で映画デビュー。「ラスト・サムライ」でハリウッド進出を果たす。今年11月には主演映画「信さん・炭鉱町のセレナーデ」が公開される。著書に「ギフト」(幻冬舎)がある。

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