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アルツハイマーの原因物質、研究員らが発見

 脳内にたまったアルツハイマー病の原因とされる物質を、脳梗塞(こうそく)などで死んだ細胞を分解する脳内の「掃除屋」細胞が取り除けることが分かった。掃除屋細胞の活性を調節できれば、治療法につながる可能性がある。東京都精神医学総合研究所の秋山治彦副参事研究員らが、2日発行の米医学誌ネイチャーメディシンに発表する。

 アルツハイマー病では、脳にベータアミロイドというたんぱく質がたまり、発病や病状の進行に影響していると考えられている。

 秋山さんらが患者たちの脳を没後に調べると、脳梗塞を起こしかけて血流が制限された病変が見つかった脳では、病変部の近くにベータアミロイドがあまり蓄積していなかった。

 そうした部分には、脳細胞が死んだり弱まったりすると活性化する「ミクログリア」という掃除屋細胞が集まっていた。これがベータアミロイドを除去したと見られる。

 ミクログリアは、活性化し過ぎると細胞を傷つけるが、この分野に詳しい田中潤也・愛媛大教授(神経生理学)は「最近はその活性を調整する物質の研究も進んでいるので、今回の研究は、アルツハイマー病治療への応用が期待できる」と話している。

(2004年2月2日 朝日新聞朝刊) (2004/03/23)


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