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乳がんのこと知っていますか?

監修:北村 薫(九州中央病院 乳腺外科)
情報提供:(株)保健同人社

増えている乳がん 女性の20人に1人が乳がんに

女性の“20人に1人”が乳がんにかかっていること、知っていますか?

かつては欧米に比べて日本には少ないがんといわれていましたが、最近急速に増えています。(【図1】参照)

図1 乳がんの死亡者数・死亡率の年次推移(厚生労働省「人口動態統計´平成17年」)

乳がんの発生には、女性ホルモン(エストロゲン)が関係しています。

乳がんが増えた原因として、食生活の欧米化(高たんぱく質、高脂肪、高エネルギー)やライフスタイルの変化(結婚や出産の高年齢化、出生率の低下)などの影響が大きいといわれています。

早期発見・早期治療が重要

【図2】乳がんの進行度別5年生存率((財)がん研究振興財団「がんの統計´05」より)

乳がんは、内臓にできる他のがんとは違い、からだの表面近くにできるため、しこりに気づくことで、自分で発見できる唯一のがんです。

そして、乳がんは早期発見・早期治療による効果が非常に高いがんです。しこりの小さい段階で発見・治療ができれば、5年生存率は90%以上になっています。(【図2】参照)

気づいたときには、転移している危険も!

乳がんは、自分で発見できる唯一のがんですが、乳房の変化に気づかずにいると、がん細胞がリンパ管を通って全身(骨、肺、肝、脳など)へと遠隔転移し、命を落としてしまう、こわい病気でもあります。

乳がん以外にもある乳房の病気

乳がんは、乳腺に発生する悪性の腫瘍のこと。乳腺は、乳汁を分泌する大切な役割があります。
乳房には、乳がんだけでなく、他にもさまざまな病気があります。これらは、乳がんと同じ症状がみられることが多いので、鑑別が大切です。

まちがえやすい乳がん以外の乳房の病気

乳腺症

30歳代〜40歳代に多くみられます。月経前のホルモンのバランスの変化が影響しています。乳腺の良性の異常でもっとも多くみられます。

乳腺炎

授乳期によくみられ、母乳が溜まりすぎて起こります。乳房に痛みや発赤、熱をもちます。

乳腺線維腺腫

10代後半〜30歳代の若い世代に多く、硬くコリコリとしたしこりができます。

乳がんになりやすい人とは?

乳がんになりやすい女性は、下記の通りです。とくに、40歳代の患者数が多いのが特徴です。(【図3】参照)

【図3】乳がんの罹患率(2000年)

乳がんになりやすい人の特徴

  • ■40歳以上
  • ■子どもがいない、少ない
  • ■初産年齢が30歳以上
  • ■初潮年齢が低い
  • ■閉経年齢が遅い
  • ■肥満度が20%以上である
  • ■高たんぱく、高脂肪の食事をしている
  • ■乳腺疾患にかかったことがある
  • ■血縁者に乳がんになった人がいる

図1 乳がんの死亡者数・死亡率の年次推移(厚生労働省「人口動態統計´03」)

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