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早期発見 自己検診

監修:島田菜穂子先生(ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長・NPO法人乳房健康研究会副理事長)
情報提供:(株)保健同人社

月に1度の自己検診で、乳がんを早期に見つける

乳がんは「唯一自分で発見できるがん」といわれています。乳がんの発見には、乳房を目で観察(視診)したり、触ったり(触診)する「自己検診」が重要です。月に1度の自己検診を心がけましょう。

自己検診のポイント

生理が始まって1週間後に行います。この時期は女性ホルモンによる乳房の張りが治まり、乳房が柔らかく安定しています。閉経した人は、月に1度、日を決めて行いましょう。
★お子さんが初潮を迎えたら、「自分の体を知る」という意味でも、自己検診の方法を教えてあげてください。

鏡に向かって、乳房をよく観察
鏡の前で、腕を高く上げたり、腰に当てたりして、乳房や脇の下、鎖骨の手前などをよく観察します。

〈チェックポイント〉
  • ●左右で違うところはないか。
  • ●皮膚の色が違うところはないか。赤く腫れていたり、皮膚が厚くなったり、毛穴が目立ったり、くぼんだりしているところはないか。
  • ●乳首がただれたり、引っ張られるように違う方向を向いていたり、引っ込んだりしていないか。
  • ●乳首をつまんだとき、乳首から分泌物はないか。

★特に乳首より下の部分は上から見るだけではわかりづらいので、鏡に映してよく観察しましょう。

バスタイムを利用して触診する

せっけんやオイルなどを付けて、4本の指をそろえ、指の腹と肋骨で乳房を挟むようにして行います。 “の”の字を書くようにくるくると指を動かしながら、らせんを描くように触ります。

〈チェックポイント〉
  • ●前に触ったときと何か違うところはないか。
  • ●しこりや、部分的に硬いところはないか。

あおむけに寝て触診する
あおむけに寝て、調べる側の乳房の下に枕などを当てて、触診します。手を上げたときと下ろしたときの両方を行いましょう。

★乳房だけでなく、脇の下、肩甲骨・鎖骨の手前まで行うことがポイント
乳腺は脇の下、肩甲骨の手前、鎖骨のそばまでのびていることもあります。乳腺があるところには乳がんが発生する可能性があります。忘れずに自己検診をしましょう。

!こんなときは、すぐに病院へ
「何か違う」「しこりに触れた」など少しでも気になることがあったら、すぐに乳腺外科、乳腺科などで診察を受けてください。

乳がんと間違えやすい乳房の病気

次のような乳房の病気は、しこりや腫れ、痛み、乳首からの分泌物など、乳がんとよく似た症状が見られます。しかし、自己判断で「がんではない」と放っておくと、「実はがんだった」ということもありますから、必ず医療機関を受診して確かめましょう。

●乳腺症
ホルモンの影響で乳腺が腫れる状態で、特に病気ではありません。30〜40代の女性に多く、特に月経前に痛みを感じることがあります。乳腺の腫れがしこり状に触れて、がんと間違われることもありますが、しこりに触れたら必ず受診してください。
●乳腺炎
授乳中に乳汁がたまり過ぎたり、乳首の傷から細菌に感染して起こります。乳房の腫れ、熱、痛みなどが症状です。授乳期以外であまり痛みを伴わない場合は、炎症性乳がんの可能性もあります。
●乳腺線維腺腫
10代後半〜30代ごろに発生する良性の腫瘍です。硬くてよく動くしこりが特徴です。しこりが急に大きくなったり、痛みがある場合は手術をします。閉経後は自然に縮小することが多いため、増大や症状がないときは手術も必要ありません。
●葉状腫瘍
乳腺線維腺腫とよく似た腫瘍で、しこりが急に大きくなるのが特徴です。基本的には良性の腫瘍ですが、悪性化することもあります。
●乳管内乳頭腫(乳管内のポリープ)
乳管にできた良性の腫瘍で、血液が混じった分泌物やしこりが特徴です。がんとの区別が難しい場合もあります。
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