2010年6月11日
馬場直子さん
5歳の息子。背中に20個くらい、水いぼができました。小児科では、1〜2年で自然に治るので治療しなくてよい、とのことでした。別の医師には、皮膚科で取り除いてもらうように、といわれました。2歳の弟と一緒にお風呂に入れているので、うつらないか心配です。(大阪府・F)
◆馬場直子(ばばなおこ)さん 神奈川県立こども医療センター皮膚科部長=横浜市南区
Q 水いぼとは。
A 6歳以下の子どもに多いいぼです。背中や首、ひざの裏など皮膚の薄いところにできやすく、直径1〜3ミリほど、肌色や白色、赤みがかったものがあります。正式には「伝染性軟属腫」といい、ウイルス感染が原因です。
Q 自然に治るといわれたそうです。
A たしかに放っておいて自然治癒することもあります。しかし半年から2年、長いと4年ほどかかりますし、その間に水いぼの数が増えてしまうおそれもあります。早めの治療をおすすめします。
Q 具体的な治療法は。
A 先が輪っかになった特殊なピンセットで、いぼをつまみ取るのが確実な方法です。中にあるウイルスの白い塊を取り除くのです。ただ、痛みがあるので、泣いたり暴れたりする子どもさんもいます。痛みを和らげようと、事前に麻酔薬付きのテープをはる病院もあります。
Q ほかに治療法は。
A 一部の病院では、痛くない治療として、いぼを液体窒素で凍らせウイルスを死滅させる方法や、硝酸銀を塗って焼き取る方法などをしています。しかし治療期間が長くなったり、効果が出にくかったり。硝酸銀の場合、患部まわりの皮膚にまで薬剤がついてしまい、軽いやけどの跡が残ってしまうこともあるなど一長一短です。治療内容を問い合わせてから、受診するとよいでしょう。
Q ケアでの注意点は。
A 軽いかゆみを感じることがありますが、いじって、いぼをつぶさないこと。ウイルスが散って、症状が広がります。
Q お風呂でうつる?
A 水を介してうつることはなく、裸同士の接触で感染すると考えられています。治るまで入浴は別々に。タオルも使い分けましょう。保育園などのプールは、治療がすむまで、控えるほうが望ましいですね。