女性の一生はホルモンの影響が大きい
【暮らしと健康特集】ホルモンバランスを整えて不調を解消
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多くのホルモンは一定の量で分泌されるのに対し、女性ホルモンは月経周期によって急激な変動をくり返します。そのため、女性は一生を通じて、女性ホルモンの影響を受けやすいのです。
月経を支配しているのは、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロン。しかし、卵巣を成熟させ、排卵や月経をおこしているのは、脳の下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(卵胞刺激ホルモン・黄体化ホルモン)であり、この性腺刺激ホルモンは、視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)によってコントロールされています。
これらのホルモンは、フィードバックという作用によって連携され(図2)、特定のホルモンがですぎないように、また、つねに適量のホルモンが分泌されるように、調整されています。そのため、こうした経路のどこかに異常が生じると、月経不順などなんらかの問題がおこることになります。
「たとえば、更年期になると、卵巣から分泌されるエストロゲンの量が激減するため、脳の視床下部は、卵巣が怠けているものだと思い込んで、性腺刺激ホルモン放出ホルモンをどんどん放出します。その結果、自律神経のコントロールも担当している視床下部のオーバーワークを招くことに。のぼせやほてり、イライラなどの自律神経症状が現れるのはそのためです」と佐久間氏。
こうした症状は、ホルモンバランスがくずれることによって生じるのではなく、くずれたホルモンバランスをもとにもどそうとするために生じるものだと佐久間氏は指摘します。
(記事提供:保健同人社)
図2 視床下部ー下垂体ー卵巣系の調節

フィードバック機構によりホルモンが一定のレベルに保たれている。
■ホルモンバランスがくずれる要因
人間のホルモンシステムは、太古の昔から変わっていません。しかし、外界の環境や生活リズムは大きく変化しています。佐久間氏は「こうした環境の変化に順応できないことも、ホルモンバランスをくずしやすくしている一因」と指摘します。
ホルモンバランスをくずすおもな要因は、以下のとおり。 |
| ●ストレス |
視床下部は女性ホルモンの中枢であるとともに、自律神経の中枢でもあるため、ストレスの影響を受けやすい。 |
| ●過激なダイエット |
極端なダイエットによって必要以下の栄養しか体内に入ってこないと、その栄養は直接生命維持にかかわっている臓器に回され、生殖機能のほうはあと回しに。その結果、月経周期の乱れや無月経を招くことに。しかも、月経は一度止まったら、改善するまでには多くの時間がかかってしまう。 |
| ●肥満・運動不足 |
肥満は、すい臓から分泌され糖を分解する作用をもつホルモン、インスリンの効き目を低下させてしまう(II型糖尿病)。また、運動不足は肥満を招く。 |
| ●昼夜の逆転した生活 |
ホルモンの分泌には、気温や明るさに応じて日内変動があるため、人間本来の生活リズムとは逆転した生活が、ホルモン体系に影響を与えることも。 |
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