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暮らしと健康コラム with J-Health 保健同人社

パート1 「便」編 半練り状で茶色の便が1日に1〜2回でていれば健康
【暮らしと健康特集】トイレで健康チェックのすすめ

 「健康な便は、練り歯みがきのような半練り状かバナナ状で、色は茶色またはうす茶色、排便回数は1日に1〜2回程度で、量は1日に100〜250g程度。そして、あまりにおいません」というのは、松島ランドマーククリニック院長の衣笠昭氏。

 健康な便の成分は70〜80%が水分。そのほか、腸内細菌、消化されなかった食物のカスや消化液またはその成分(胆汁、酵素、塩類など)、さらに、乳酸、炭酸ガス、脂肪酸、インドール・スカトール・アンモニアなど食物の分解産物、消化管からはがれ落ちた粘膜の細胞や白血球などが含まれています。

 「このうち、たんぱく質を分解するはたらきをもつ腸内細菌はとても多く、乾燥した便の1/4から1/3を占めるといわれています。腸内細菌には、乳酸菌やビフィズス菌に代表される善玉菌と、大腸菌やウェルシュ菌に代表される悪玉菌とがあり、健康な人の腸内細菌はその大部分が善玉菌です」(衣笠氏)

 ところが、 便秘などによって腸内細菌叢のバランスが悪玉菌にかたよると、悪玉菌がたんぱく質を分解し、イントールやスカトールなどを大量に発生させるため、便がにおうようになります(腐敗臭)。同様に肉類をたくさん食べたときにも腐敗臭が強くなります。また、にんにくやにらなど、においの強い食品を大量にとることによっても、便がくさくなることがあります。

 においだけではありません。便の色は食物や水分のとり方によっても変化します。

 「たとえば、脂肪分をとりすぎると白い便に、炭水化物が多いと黄色に近くなり、肉などたんぱく質の多い食事だと茶褐色になります。また、摂取する水分が多ければ軟便に、少なければ硬便になります。一般的に、3日以上排便がない場合を便秘といいます」(衣笠氏)

 このように、健康な状態であっても、便の形状や色は一定の幅で変化しますが、くすりや食物などの影響は考えられないのに、正常な排便ではないと思われる場合には、背景になんらかの病気が隠れていることもあります。まずは表1であなたの便をチェックしてみましょう。


表1 便の形状と色から疑われる病気
色 / 形 水様状 泥状 半練り状 バナナ状 カチコロ状
1.茶色 下痢、急性大腸炎 過敏性腸症候群 健康 健康(やや硬め) 硬便(便秘)
2.灰白色
肝臓、胆のう、すい臓、消化器の病気の可能性がある
腸結核、すい臓がん すい臓の病気(悪臭をともなう) すい臓の病気、脂肪の消化不良(悪臭をともなう)、肝臓の病気、胆石症、胆道がん(黄疸をともなう) 肝臓の病気、胆石症、胆道がん(黄疸をともなう)  
3.緑色
ほかに症状がなければ心配ないもの
食中毒、急性腸炎 溶血性黄疸、緑黄色野菜や薬品などによる着色 溶血性黄疸、緑黄色野菜や薬品などによる着色 健康  
4.黒色系
上部消化管からの出血の可能性がある(生ぐさいにおいが特徴)
食道、胃、十二指腸、小腸からの出血(タール便)
(胃・十二指腸潰瘍、胃がん、腸がん、増血剤の服用)
 
5.赤色系
下部消化管からの出血(血液のにおい、あるいは生ぐさいにおいが特徴)
急性・慢性大腸炎、赤痢、食中毒、大腸がん、直腸がん 急性・慢性大腸炎、赤痢、食中毒、大腸がん、直腸がん 急性・慢性大腸炎、大腸がん、直腸がん、痔 痔、慢性大腸炎、大腸がん、直腸がん  

 (記事提供:保健同人社)

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