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では、実際に白血球の数を増やすのに有効な植物性食品はどのようなものなのでしょうか。山氏らが、白血球の一種、好中球(前ページ注)に着目して調べたところ、野菜では、にんにく・しそ・玉ねぎ・しょうが・キャベツ・長ねぎなどに強い作用があること、また、食卓に頻繁に並ぶ大根・にんじん・なす・きゅうりなども白血球の増殖にかかわっていることがわかりました(表2)。果物では、りんご・キウイなどが上位にきています。 「白血球を増加させる作用は、野菜のビタミン含有量とは無関係で、緑黄色野菜であっても必ずしも高くはありません」(山氏) 一方、白血球を活性化する作用のほうは、マクロファージ(前ページ注)という白血球の分泌するサイトカイン(微量たんぱく質)のうち、TNF(腫瘍壊死因子)という腫瘍を壊す作用のあるものに着目して調べました。 その結果、キャベツやなす、大根などの淡色野菜に、このサイトカインを誘導する力、すなわち白血球を活性化する作用の高いことが明らかになりました(図2)。 「1位のキャベツはビタミンCが豊富なことで知られていますが、上位にはこれまで栄養学的に低い評価を受けてきた大根やきゅうりが。この実験から、ビタミン・ミネラルなどの含有量だけで野菜や果物を序列化できないこと、従来の栄養学の常識とは別の視点が必要なことがわかると思います」(山氏) 山氏は、既存の栄養素とファイトケミカルの違いを次のように語ります。 「からだをつくる材料やエネルギー源となる栄養素は、きちんと摂取するかどうかによって、1週間、1か月という短い単位で健康に影響を与えます。一方、ファイトケミカルは、1〜2か月では影響しないけれど、10年、20年という長い単位で私たちの健康に影響を与えていく、やはりからだにとって不可欠な成分なのです」(山氏)
(記事提供:保健同人社)
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