お使いのブラウザはJavaScriptに対応していないか、または無効になっています。詳しくはサイトポリシーのページをご覧ください。
朝日新聞社から|アスパラクラブ|クラブA&A|携帯サービス|Web朝日新聞|サイトマップ|文字拡大・音声
社会 スポーツ ビジネス 暮らし 政治 国際 文化・芸能 ENGLISH マイタウン
天気|住まい|就職・転職|BOOK|健康|愛車|教育|サイエンス|デジタル|トラベル|囲碁・将棋|社説・コラム|ショッピング|be
JavaScriptを有効されますと広告が御覧いただけます
視覚によって形や状態を判断するうえで、重要な手がかりになる“色”。色の識別が困難で、ものの見え方や感じ方がふつうとは異なると、日常生活のさまざまな場面で、不便が生じることもある。 色の識別の困難な人は、日本人の場合、男性では人口の5%、女性では同じく0.2%(遺伝的保因者は10%)を占める。その数は300万人以上と推計される。そのなかでも大半を占めるのが、赤色と緑色の識別が困難なタイプ。この識別をしやすくするためのレンズが(株)ワールドマンセルによって開発され、この4月から販売されている。 中国において世界で初めて開発された「色覚補正レンズ」の特許実施権を、同社が獲得したのは7年前のこと。以来、実用化に向けて、レンズメーカーのセイコーエプソン(株)との共同開発を続けて、安全性の高いレンズを完成させた。 色の識別が困難だと、洋服の色合わせがむずかしい、椿など緑の中に点在する赤い花が見つけられない、信号や道路標識が見づらい、地図や地下鉄路線図の色分けがつきにくい、などの不便が生じやすい。 今回発売される色識別補助レンズでは、似たように見える色の明暗を変えることによって、色を見分けやすくしている。実際にレンズを使用したモニターからは、「色の違いがわかりやすく、服や商品が選びやすくなった」「赤と緑の区別がよくわかるようになり、立体感があるため、自然をきれいだと感じるようになった」「人の顔色が判断できるようになった」などの声が上がっている。 ただし、視力矯正用の眼鏡レンズやコンタクトレンズとは異なり、色覚異常の矯正や治療などを目的としたレンズではないため、使用することによって、一般の人と同じ色感覚が得られるわけではない。 また、常時使用するのではなく、支障や不便を感じるときや自然界の鑑賞の際など、必要に応じて使用することを目的としている。
問い合わせから販売までの流れは図のとおりで、眼科医の指導のもとに販売される。 「医療用具ではありませんが(注)、正しく使用していただくためにこうした方法をとりました」とワールドマンセル営業開発部長の平田氏。 2タイプ8種類のレンズがあるが、見え方、感じ方には個人差がある。また、「すべての人に有用ではないため(テスト販売では8割近くに有用)、眼科医による有用性の確認と、使用環境や使用目的などを考慮したうえで基準レンズを選定しています」と平田氏。 こうして決定した貸しだしレンズを1週間試用し、その人にとって最適なレンズが選ばれる。価格は2枚1セットで7万8000円(フレーム代金と税金は別)。 同社では、昨年11月中旬からテスト販売を行っているが、すでに300名が眼科の受診を待っている状況だという。 「現在は、東京慈恵会医科大学病院ほか3か所の眼科が対応してくださっていますが、今後はさらに多くの眼科で対応していただけるように、同大眼科教授の北原健二先生を中心に、色覚研究会(カラービュー説明会)を発足させました」と平田氏。 今後も、利用者の声を考慮のうえ、さらにレンズの改良を続けていくという。 (注)米国では、FDAによって医療用具として認可され、4月より販売予定。
(記事提供:保健同人社)
asahi.comトップ|社会|スポーツ|ビジネス|暮らし|政治|国際|文化・芸能|ENGLISH|マイタウン