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一方、重曹も負けてはいません。研磨作用、中和作用、水をやわらかくする軟水作用、消臭・吸湿作用、発泡・膨張作用の五大作用が重曹の基本的な特徴です。 「重曹はやわらかい結晶で、おだやかな研磨作用があります。また、弱アルカリ性なので、酸を中和することができます。多くの汚れや油は脂肪酸という酸性物質でできているので、重曹によって中和され、簡単にふきとれる水溶性物質に変わります」と岩尾氏。 また、重曹は水をかたくするカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンをはさみ込んで、その影響を減らし、より軟水に近づけます。 「お風呂のお湯に溶かすと、肌にちくちくしない優しいお湯になります」(松本氏) さらに、消臭・吸湿作用にもすぐれています。日常出合うほとんどの悪臭は酸性なので、弱アルカリ性の重曹はそれらを中和し、消すことができるわけです。 「一般の芳香剤は、別の強い香りで悪臭を隠そうとしますが、重曹は文字どおりにおいを消します。また、消臭しながら吸湿作用もはたらくので、クローゼットに入れて衣類を守ることができます」(岩尾氏) また、重曹は、酸を中和するときに二酸化炭素の細かい泡を発生するので(発泡作用)、「このはたらきを活用すると、排水パイプの中やタイルの目地など、手の届きにくい部分の汚れを浮き上がらせ、きれいにすることができます」(松本氏)
酸性の酢と弱アルカリ性の重曹は、組み合わせて使うと、一層効果を発揮します。油汚れを重曹で浮き上がらせたら、それを酸で中和してふきとる。金属のさびを酢でとったら、重曹を振りかけてみがく、といった具合です。 「通常使われているさびとり剤は、強い還元漂白作用があります。短時間で効果を発揮しますが、手が荒れたり、ガスを吸う心配も。その点、酢と重曹を使う方法は、作用がおだやかなので時間はかかりますが、比較的安心して使うことができます。外出前や寝る前にかけておけば、あとはみがいてふきとるだけ。手間のかからない掃除法です」と松本氏はすすめています。 なお、酢や重曹は特別なものを用意する必要はありません。 「酢にはいろいろな種類がありますが(2ページ表)、まずは、食用の安価なもので十分です。重曹は、薬用、食用、工業用がありますが、料理と掃除の両方に利用でき、値段も手ごろなのは食用です」と岩尾氏。 食用の重曹は、700gで400円前後です。 酢は、スーパーやデパート、食料品店ではもちろん、薬局でも入手できます。重曹はスーパー、ホームセンター、薬局などで、重曹・ベーキングソーダという名前で販売されています。また、CPPのホームページ(http://www.cleanplanet.info/)をはじめ、各所で通信販売も盛んです。 からだに優しく、手軽な掃除をあなたも始めてみませんか。
(記事提供:保健同人社)
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