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「乳酸の蓄積による肉体疲労は、クエン酸を摂取することで回復できます」と飯野氏。 クエン酸を摂取すると、ブドウ糖(グルコース)がピルビン酸やアセチルCoAへと変化していく過程で、ブドウ糖を分解する酵素のはたらきがブロックされます。 「ブドウ糖の分解が抑制されると、今度は別の酵素がはたらき、細胞内にたまった乳酸をアセチルCoAに変換して、エネルギー源として利用します。その結果、乳酸は解消され、疲労は回復します」(飯野氏) また、クエン酸には、疲労回復以外にも、次のような健康効果が期待されています。 ●血流改善効果 東海学園大学教授の西堀すき江氏らは共同研究で、13人の被験者にレモン果汁を飲んでもらい、血流を調べたところ、被験者13人中11人に平均13.9%の血流改善効果があったといいます。 「さらに、レモンのどの成分に血流改善効果が高いかを調べる目的で、採血した血液に、レモン果汁の成分である、クエン酸、ビタミンC、エリオシトリンを添加して血流時間を測定したところ、クエン酸がもっとも高いことがわかりました(図2)。同じく、血栓を予防する血小板凝集を抑制する作用についても、クエン酸が第1位でした(図3)」(西堀氏) ●キレート作用 キレート作用というのは、鉄やカルシウムなどのからだに吸収されにくいミネラルを包み込んで、からだに吸収されやすい形に変えるはたらきのこと(図4)。 「たとえば、カルシウムは水に溶けにくく、摂取量の約70%は排出されてしまいます。ところがクエン酸と一緒に摂取すると、キレート作用によって吸収率がアップします」(西堀氏) 30〜50代の女性に、毎食時レモン果汁を使ってもらい、3か月後に骨密度を調べた実験によっても、7人中6人に骨密度の上昇がみられたということです。 また、飯野氏は、「クエン酸が血中のカルシウムを包み込むことにより、血液をサラサラにし、血流を改善している」とも指摘します。 ●抗酸化作用 クエン酸のもつキレート作用は、細胞や血管を傷つける活性酸素を除去する“抗酸化パワー”の面からも注目されています。 「クエン酸は、体内に入ったミネラルが酸素と結合する前に包み込んでしまうため、酸化を事前に防いで、活性酸素の発生を抑制します。試験管レベルの実験では、クエン酸の抗酸化力はビタミンCよりも高いという結果がでています」(西堀氏)
(記事提供:保健同人社)
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