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暮らしと健康コラム with J-Health 保健同人社


【暮らしと健康特集】

苦しくない! 内視鏡検査

鼻から入れる新しい内視鏡検査
鼻の構造によってはできない人もいる

 このように鼻の穴からでも無理のない挿入が可能なのは、スコープの直径が4.9〜5.9mmとかなり細くなったからです(写真)。

 しかし、それでも、なかには鼻の中にスコープをとおしにくい人がいます。

「花粉症などのアレルギーで粘膜が腫れている人の場合は、前処置で血管収縮薬をもちいれば腫れがひくので、ほとんどはとおすことができます。しかし、構造上鼻が細く、中鼻道がせまい人の場合は無理なこともあります」(河合氏)

 中鼻道が細くてとおらない場合には、鼻の下をとおっている下鼻道、さらにそこもダメな場合には、反対の鼻からとおすこともできるので、左右の鼻で計4とおりの道筋があります。それでも、内視鏡検査を受ける人の5%ほどは、どこからもとおすことができずに、経口内視鏡に切り換えなければならないといいます。

「安全のためには医師が無理をしないこと。無理やりとおそうとすると、出血をおこすこともあります。その点さえ気をつければ、止血処理が必要になるほど鼻血がでるようなことは、まずありません」(河合氏)


写真 経口内視鏡と経鼻内視鏡の直径比較
経口内視鏡スコープ(左)の直径は9.2mm(最新の細いタイプでも6.5mm)。経鼻内視鏡(中)は4.9mmと鉛筆より細い。

内視鏡検査の恐怖心をとり除き、がんの早期発見へ
 このようによいことばかりのようですが、経鼻内視鏡には、いくつかの課題も残されています。

「経口内視鏡に比べて画像がやや劣る点、また、画面が汚れたときに使うワイパー機能の水切れが悪い点などがあげられます」(河合氏)

 また、現段階では、組織採取はできても病巣の切除などの治療ができませんが、その点について河合氏は「まずは、苦痛が少ない経鼻内視鏡による検査を広く一般の方に知ってもらい、早期がんの発見を増やすことに意味がある」と指摘します。内視鏡検査に対する恐怖心から検査が遅れて、進行がんになっている人が少なくないからです。

 (記事提供:保健同人社)

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