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暮らしと健康コラム with J-Health 保健同人社


【暮らしと健康特集】

味覚に自信ありますか

味覚をみがく7か条

1 バランスよく、いろいろなものを食べる
「どんな病気でもそうですが、偏食をせずバランスよく食べることは健康の基本です」(生井氏)

2 よく噛んで味わって食べる
「舌で感じる味は65%ほどで、残りの10%は上あご、25%はのどに分布している味蕾で感じるといわれ、上あごでは食べものの質感を感知します。そのため、食べものは、よく噛んで、唾液と混ぜて味蕾に味を感じさせ、上あごに擦りつけてのどをとおすようにすると、おいしさが何倍にも感じられるのです」(服部氏)

3 亜鉛を多く含む食品を積極的にとる
表3 亜鉛を多く含む食品(1食分)
かき 小2個 70g 9.2mg
和牛肩赤身肉 80g 4.6mg
豚レバー 50g 3.5mg
うなぎ蒲焼き 100g
(1串)
2.7mg
豚肉肩ロース赤身肉 80g 2.6mg
帆立貝 70g 1.9mg
鶏レバー  50g 1.7mg
カシューナッツ 30g 1.6mg
「五訂日本食品標準成分表」より
 最近は、不足しがちな栄養素をサプリメントで補う人も増えています。
「亜鉛は過剰症をおこしにくい栄養成分なので、信頼できる製品で適量をとるのは、まず問題ありません。しかし、味覚障害の人がサプリメントで亜鉛を補ってしまうと、味覚障害の原因がわかりにくくなってしまうことも。基本的には、食べものからの摂取が好ましいですね」(生井氏)

4 加工食品はできるだけ控える
「前述のように、加工食品には、亜鉛の吸収をさまたげたり、排泄を促進する物質が多く含まれているので、できるだけ控えるようにしたいものです」(生井氏)

5 塩梅(塩加減)を大切にする
「塩味は、ほんの少し加えただけで、素材のもつ味を引きだす力がありますが、塩分が強すぎても、素材を味わえなくなります。つまり、耳かき1杯の塩が味を左右するのです」(服部氏)
 おいしく食べるためには、塩を振るタイミングも大切です。
「焼き魚は早めに塩を振ることで、魚の水分と臭みなど余分なものをとり除くことができます。しかし、肉は先に塩を振ると旨味も流れでてしまうので、焼く直前か、焼いている途中に塩を振るのが適切です。また、肉の表面をよく焼き、せっかくの旨味が流れでないようにしたいものです」(服部氏)

6 だしにこだわる
「子どものうちから、本物のだしの味を知っておくことは、味覚を育むうえで、とても重要」と服部氏。
だしは、肉や野菜、魚からとれるエキスで、たんぱく質の本質であるアミノ酸が凝縮された旨味です。昆布のグルタミン酸、かつおのイノシン酸、貝類のコハク酸、しいたけのグアニル酸など、食材によって種類のさまざまなアミノ酸が含まれています。
「日本のだしの基本はかつおだしですが、かつおだしに含まれる香り成分には、脳を刺激して、神経伝達物質のセロトニンの分泌を促し、免疫力を上昇させる作用があるともいわれています」(服部氏)

7 「こ食」をさける
孤食
家族が不在の食卓で1人で食べる
●発育に必要な栄養が足りない
●社会性がない
●協調性がない
個食(バラバラ食)
家族それぞれが自分の好きなものを食べる
●栄養のかたより
●好き嫌いを増やす
●協調性がなく、わがままに
固食
自分の好きな決まったものしか食べない
●栄養のかたより
●肥満、キレやすい
●生活習慣病
●わがままに
小(少)食
いつも食欲がなく食べる量が少ない
●発育に必要な栄養が足りない
●無気力
粉食
パン中心の粉を使った主食を好んで食べる
●噛む力が弱い

「5つの“こ食”はどれも、味覚を育むために好ましくありません。とくに、家族が一緒に食事をしていても、別々の料理を食べる“個食”と、好きなものばかりを食べる“固食”は、味覚を鈍らせる大きな原因の1つです。本来は、食事の際に、次々に違う料理にはしをつけることで、味が混ざり合って、味覚が鍛えられます。好きなものばかりを食べていたのでは、単調な味が続き、味覚への刺激が足りないのです」(服部氏)
「“孤食”は、食事中の会話などから、味覚の違いを人と比べることができないため、味覚障害を発見しにくくなります。1人暮らしの人は、ときどき友だちと食事をするなどして、味比べをしてほしいですね」(生井氏)

 (記事提供:保健同人社)

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