|
| ||
|
【暮らしと健康特集】
心筋梗塞を始めとした心疾患は、なぜ冬に多いのでしょうか。 「まずあげられるのは気温による影響です。血圧が急激に変動するのは12月だといわれますが、これは気温が下がることによって血管が収縮するからです。血管が収縮すると、心臓が血液を送りだすときの血管の抵抗も大きくなるので、心臓に大きな負担がかかります。そのため、寒い時期に心筋梗塞や心不全が多くなるのです」と柳瀬氏は説明しています。 「動脈硬化がおきている血管では、血管の壁に粥腫という盛り上がりができて血管の内腔がさまざまな程度に狭くなっています(図2)。狭窄(つまりぐあい)が高度ですと血流不足から狭心症をおこしやすくなります。粥腫はプラークともいい、内膜におおわれていますが、これが破裂(プラークの破綻)すると、プラークの中身が血流にさらされます。すると、出血したときと同じように血小板が集まってきて、血栓をつくります。血栓によって血流が完全に途絶えてしまうと心筋梗塞がおこるのです」と柳瀬氏は心筋梗塞のおこるメカニズムを説明しています。 プラークが破綻するのは、必ずしもプラークの大きさ、つまりプラークによってどれだけ血管の内腔が狭くなっているかには関係がないそうです。血管がまだあまり狭くなっていない状態でも脂質に富んだもろいプラークの破綻はおこるというのです。 「血管があまり狭くなっていないから安心というわけにはいきません。十分な血流があるのに、いきなりプラークの破裂から心筋梗塞がおこることがあるからです。心筋梗塞の2〜3割は突然発症といって、狭心症などの前駆症状がないのにおこっています」と柳瀬氏。 問題なのは、動脈硬化のすすみ具合や狭心症の有無だけではなく、プラークのもろさとプラークを破綻させるような条件が加わることだといえそうです。
(記事提供:保健同人社) |
|