ここから本文エリア 現在位置asahi.comトップ > 健康 > 暮らしと健康コラム

暮らしと健康コラム with J-Health 保健同人社

【暮らしと健康特集】

冬の心臓はこうして守る

服装や室内の暖房の工夫で冷気の影響を遮断する

 では、冬に多い心疾患による死亡を防ぐには、どんな対策が考えられるでしょう。

 「まず、保温です。外出時は、急激な温度変化の影響をからだが直接受けないように、衣服でしっかりガードすることです。また、狭心症がある場合は、マスクをすることをおすすめします。冷たい空気を吸うと、それによって発作がおこりやすいことがわかっているからです」と柳瀬氏。

 ところで、心疾患による死亡事故は、外出先でおこるとはかぎりません。厚生労働省の統計によると、おもな死因について死亡の場所を調べたところ、「病院」の割合がもっとも多いものの、心疾患については「自宅」で亡くなる割合がほかの死因に比べて多いことがわかっています(図3)。このことは、自宅内でも急激な温度変化による影響を受けやすいことを示しているといえるでしょう。また、心筋梗塞や心不全が冬場に多いという季節変動は、高齢者ほど顕著になることも指摘されています。

 「家の中では、トイレと浴室に注意が必要です。居室は暖房していても、トイレや浴室の脱衣所は寒いままというのはめずらしくありません。トイレや脱衣所に暖房を使うのは防火の点で心配かもしれませんが、電気による暖房なら火を使わないので安心でしょう。高齢者など歩行に不安がある方などは、夜間だけでもポータブルトイレを利用するとよいかもしれません」と柳瀬氏は暖房の工夫をすすめています。

 また、浴室も危険な場所の一つです。よく、「一番風呂でなければ気が済まない」という方もいますが、高齢者や危険因子をもっている方は、冷えきったからだで熱いお湯に入るのは危険です。一番風呂をさけ、若い人が入ったあと、浴室が暖まってから入浴するとよいでしょう。

 「入浴時の事故という点では、冬場の露天風呂も問題があります。冷たい外気とお湯の温度差が心地よいといわれますが、先ほどあげた危険因子をもっている方は、心筋梗塞をおこす危険性が高くなります。冬の間は露天風呂をさけたほうがよいでしょう。また、自宅であれ温泉であれ、長湯は禁物。狭心症などがある場合は、からだをゴシゴシこすると血圧が上がって危険です。乾布摩擦もやめてください」と柳瀬氏は話しています。

図3 おもな死因の死亡の場所別構成割合

平成16年人口動態統計特殊報告「心疾患-脳血管疾患死亡統計の概況」より

 (記事提供:保健同人社)

トップへ特集トップへ次へ 次へ


朝日新聞サービス

ここから広告です
広告終わり

注目トピックス

ここから健康サイトマップです

健康サイトマップ

健康サイトマップ終わり
∧このページのトップに戻る
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。 Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.