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【MEDICALホットニュース】

25年ぶりに適応症基準を見直し 温泉の効能を科学的に検討する

 日本人には古くからなじみの深い「温泉」。温泉に行くと泉質や効能が表示されています。

 この効能の表示は、各温泉施設が温泉の分析結果に基づいて、環境庁(現環境省)が1982年に通知した「温泉の適応症決定基準」に従って知事に届け出、知事が医師の意見を聞いた上で決めることになっています。

 環境省はこの基準を科学的に見直し、2008年度に新基準を策定する方針です。

現行の適応症基準は科学的裏付けに乏しい


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 温泉の定義は「源泉の温度が25度以上」もしくは「含有成分が1リットル中に1g以上ある、あるいは特定の成分を規定量以上含むもの」となっています。「源泉の温度が25度以上」という条件だけを満たすものは特に単純温泉といっています。

 25度以上ある上に有効成分を一定量以上含むものは「療養泉」と呼ばれ、含有成分によって10種類の泉質に分類されます。温泉の「泉質別適応症」は、この10種類の泉質ごとに示されています。

 現在の泉質別適応症は、主として医師の経験や少数患者での治療成績、それに温泉地での伝説的効用も加味してつくられています。そのため、環境省は「日本温泉気候物理医学会」に調査を依頼し、日本国内や海外で発表された温泉療養についての論文を調べ、科学的に見直そうとしています。

泉質による効果をより正確に提供


 同学会で調査に携わる東威医師(聖マリアンナ医科大学客員教授・前日本温泉気候物理医学会理事長)によると、温泉療養の効果を科学的に証明した論文はあるものの、泉質による効果の違いをはっきり示した論文は非常に少ないとのことです。

 同じ泉質でも成分の内容や濃度が違いますし、温泉以外の要素(気分転換や環境の変化といったリラックス作用など)による影響は判断が難しいところです。今回は、より多くの資料を集め、分かりやすい上に正確な情報を提供できるよう目指しているそうです。

 温泉療法のよい点は、いくつかの禁忌症(利用を避けたほうがいい症状)があるにしても、副作用の少ない、温和な治療であることです。

 日本温泉気候物理医学会では一定の条件を満たした「温泉療法医」や「温泉療法専門医」を認定しています。これらの情報については日本温泉気候物理医学会のHP(www.onki.jp/)を参照してください。

 「暮しと健康」2007年6月号より

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