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【暮らしと健康特集】
便利グッズの落とし穴
500mlの小型ペットボトルが私たちの生活に入ってきたのは、1996年。それまでは飲料業界の自主規制で1リットル未満のペットボトルは作られていませんでした。それから11年、今や小型ペットボトルは、「携帯する飲み物」としての地位を決定的にしています。 「昔は、容器に直接口をつけて飲むなんて考えられなかったじゃないですか。“ラッパ飲み”といって、お行儀の悪い飲み方でしたよね。それが、今じゃ、大人の女性だって平気でラッパ飲みしてるんだから……」(60代・主婦Y子さん) 確かに小型のペットボトルの出現で、私たちは水筒を持ち歩くのをやめてしまいました。いつでもどこでも携帯できる形の飲み物が手に入るようになり、小学生の遠足にだって、ペットボトルがお供をする時代なのです。
飲料水を提供する業界では、開栓後の保存期間について、 ペットボトルを開栓すると、空気中から雑菌が入ったり、直接口をつけると、口の中の雑菌が入り、それをそのまま室温に放置しておくと雑菌が増殖してしまう、という理由からです。雑菌の種類としてはカビ、細菌、酵母があるといいます。 ところが、全国清涼飲料工業会が行ったアンケートでは6割以上の人が、口をつけて飲んだ場合でも1日以内なら、問題なく飲めると考え、コップなどに注いで飲んだ場合は、1週間以内なら大丈夫と考えている人が多いという結果でした(図1参照)。 これは、「冷蔵庫に入れれば大丈夫」という私たちの冷蔵庫に対する過信も影響していると思われますが、飲み残しをかばんなどに入れて持ち歩く人も多く、「中身の種類にもよるんじゃないの? ミネラルウォーターや緑茶なら、飲み残しを持ち歩いても、大丈夫なような気もするし……」(40代・主婦Kさん)といった意見も根強いようです。 確かにボトル内に何が入っているかによって、気を付けるポイントも違ってくるようです。 例えば、野菜飲料や乳酸飲料の場合は、酵母が増殖しやすく、もしも酵母が増殖すると炭酸ガスが発生し、ボトル内の圧力が上がり容器が破損したり、キャップが飛び出す危険もあるといいます。 いずれにせよ、根拠のない過信は禁物。「口をつけて飲んだものは、その場で飲み切る」を心がけたほうが安全なようです。
「暮しと健康」2007年7月号より
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