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【暮らしと健康特集】
汗とにおいにさようなら
汗にも良い汗と、悪い汗があるのをご存じですか? 「におう汗」と「におわない汗」と言い換えてもいいでしょう。 「におわない汗」の代表はスポーツ選手のさわやかな汗。水のようなサラッとした汗です。体温が上昇すると、血液からミネラル分と水分が汗腺に取り込まれます。このとき、身体にとって必要なミネラル分は血液に再吸収され、水分とわずかな塩分だけが皮膚面に排出されます。これが本来の汗で「良い汗」。ミネラル分のない良い汗は、サラサラとしていて水に近く、気化熱による体温調節もスムーズに行ってくれるのです。 蒸発しやすい良い汗は、少量の塩分を含むので、皮膚の表面を酸性に保ち、常在菌の繁殖を抑えてくれます。だから、良い汗は「におわない」のです。
これに対して、汗腺の機能が鈍ってミネラル分を再吸収せずに体外に排出される汗は、ベタベタして蒸発しにくく、体温調節機能がうまく働きません。また、重炭酸やミネラル分を多く含むので皮膚表面をアルカリ性にしてしまいます。そのため常在菌が繁殖しやすく、「におう汗」になってしまうのです。 現代人のかく汗のほとんどは、こんな悪い汗。肉中心の食生活やストレスの多い生活環境、そして運動不足が悪い汗をかく原因になります。特に、エアコン完備の生活は、汗腺が本来の働きを忘れ、老廃物や角質をため込んでしまい、それを汗と一緒に排出してしまいます。これでは「におう汗」になって当然。不安や緊張などによる汗も、ミネラル分の再吸収が追いつかない、悪い汗となります。
「暮しと健康」2007年8月号より
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