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【暮らしと健康特集】
気象の変化が病を起こす
気象の変化が体調を崩す一例を見てみましょう。図2は、晴れの日と雨の日の1日の気温の変化を表したグラフです。晴れの例は、2006年3月8日、雨は1日はさんで3月10日です。晴れた8日は、朝の気温が低く、日中に上がって、夜に再び下がるという変化を示しています。 これは、私たちの体のリズムと同じです。朝起きたときは体の機能はまだ十分に働いていませんが、体を動かすと体内で熱がつくられて体温は上がっていきます。しかし、体温はそのまま上がり続けるわけではなく、36〜37℃でほぼ一定に保たれています。この機能はホメオスタシス(恒常性)の働きの一つで、体の内部で発生した熱を、体表面からの放射、伝導、皮膚表面からの汗や水分蒸発などによって外に逃がすという仕組みです。こうした機能は、3月8日のような気温の変化に連動しています。 では、3月10日のように、日中になっても気温がほとんど上がらないパターンでは、どうなるでしょう。体の中心部では普段のリズムのまま熱を産生して体外に熱を逃がそうとするものの、体の表面では外気が冷たいことから毛細血管を収縮させて熱を逃がさないように働きます。つまり、体の中心部の働きと、体の表面の働きがまったく逆になり、体のリズムを乱してしまうのです。 こうした状態が短時間で改善されれば問題はありませんが、もし、体の中心部と表面の情報や働きのずれがしばらく続けば、体のリズムは完全に乱れ、体調を崩して病気になってしまいます。
「暮しと健康」2007年10月号より
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