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ぽっこりおなかやお尻を引き締めて、腰回りをすっきりさせてくれるのがガードルです。女性だけではなく、最近はサポーター代わりにはく男性もいるそうです。効果的な利用法を調べてみました。
大きめでスタイルすっきり
最近、ガードルをはくのが苦痛だった。長く座っていると、へその上にガードルのゴムがくいこみ、ガスがたまって下腹部がはってくる。胃がムカムカする時まである。
32歳になった昨年から太り出して、20代に比べ7キロ増。でも、「必ず元に戻るぞ」との決意を込めて、Mサイズで通していた。愛用品を持って大手肌着メーカーのワコールを訪ねると、広報室の小林智亜紀さんから「もう一回り大きいサイズを選んだ方が良いですね」と断言された。
観念してLサイズに足を通す。はいてびっくり。Mサイズをはいた時にパンパンになっているズボンの太ももが緩くなっている。一握りできるほどである。
「皆さん、小さめを選ばれる傾向がありますが、自分で考えているサイズより一回り大きめを選ぶとすっきりして見えます」と小林さん。
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ワコール人間科学研究所は25年間、200人の女性の体形を追跡調査し、過去35年に蓄積した3万件のデータを分析してきた。思春期のぽっちゃりした体形は24〜26歳にほっそりし、30歳ごろから太り始める傾向があった。そして、37〜39歳で一つのピークを迎える。30歳を超えると、体形に変化があるわけだ。
ガードルには、どんな効果があるのだろう。
鳥取大学の伊藤紀子教授(被服衛生学)は20代前半の女性5人を対象に、素材の異なる3種類のガードルをはいてもらい、体形の変化を測った。ウエストの横幅は8〜10%減り、ヒップは高くなり、股の位置も高くなることが分かった。脚が長く見えるのか。
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神戸女子大学の平田耕造教授(被服環境生理学)は、ガードルが体にもたらす圧力の違いを調べている。
ガードルで特に締め付けられるのは、足の付け根とへその上だ。圧力を計測した結果によると、足の付け根を圧迫する力は、立っている時の18ミリHg(ミリHgは血圧計で使われる圧力の単位)に対し、いすに座った時は32ミリHgだった。
おなかにかかる圧力を20代前半の女性で測ってもらったところ、立っている時が10ミリHg。いすに座ると22ミリHgで、さらに前かがみになると56ミリHgと一気に高くなった。
圧力が高くなると、静脈が圧迫され、足に血液がたまってむくみが起きやすくなる。体の他の部分では血流量が減るので、心臓は減った分を補おうとして負担がかかる。
平田さんは「大きさが合っていても、ゴムがきつければ同じ」という。ただ、体には適応能力があるので、足を動かせば血流は戻る。「時折、立って歩いたり、屈伸したりすることをお勧めします」
九州大学の綿貫茂喜教授(生理人類学)は「ガードルは、心臓の他、胃の働きや体温調節にも影響を及ぼす」と話す。
男性用のガードルは、運動用のサポーターとして売られていることが多い。腰やおなかに適度な力が加わって姿勢が良くなったり、筋肉を支えて関節を安定させたりするという。ただし、男性用ガードルの影響について調べた学術研究は見つからなかった。
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最近では、医療分野への応用も注目されている。
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院(横浜市)の山口光國理学療法士はお年寄りのリハビリに、テーピング効果のある市販のガードルを使うことがある。
股関節が緩くなったお年寄りは、足が前に出ず、歩きにくくなる。下腹部へのテーピングではかぶれやすいし、不衛生。ゴムベルトも素人が自分で巻くのは難しい。
そこで、山口さんはワコールと一緒に、脚の付け根部分の素材と縫い方を工夫、テーピング効果のあるガードルを開発した。ガードルなら、はくだけで同じ位置に固定効果が得られる。
私もこのガードルを4日続けてはいてみたら、疲れにくく感じた。実際、お年寄りだけでなく、30代の女性にも売れているという。
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ガードルの選び方
おなか(ウエスト)の肉がはみ出していないか▽股間に食い込んでいないか▽すそが脚の付け根やももに食い込んでいないか▽お尻やおなか回りがスッキリしているか。サイズ表示はメーカーによって違うので、試着をしたい。
役立つサイトや冊子
ワコールのhttp://www.e-shop.wacoal.co.jp/fitnavi/bodysize/index.aspでは、体重の変化に伴う体形を想定できる。
同社のグラッピー(http://www.wacoal.co.jp/products/gra-p/)も参考になる。はき方の基礎知識は「THINK BODY」(日本ボディファッション協会、03・5530・5621)。取り寄せは送料別で200円。無料配布している百貨店も。
(2004/03/01)
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