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歯の表面を覆っているエナメル質の再生に、FAP美白歯科研究会(東京都)や山梨大などのグループが成功した。24日付英科学誌ネイチャーで発表する。天然エナメル質の上に、同じ構造の人工エナメル質が一体化している様子を、電子顕微鏡などで確認した。再生が可能になれば、初期段階の虫歯の治療や予防に役立つと期待される。
エナメル質の主成分はハイドロキシアパタイトと呼ばれる物質。高温・高圧でないと、結晶化しにくいため、アパタイトを塗るだけでは再生は困難と考えられていた。
歯科医師で同研究会の山岸一枝代表らは、アパタイトを強酸の溶液と混ぜてペースト状にし、傷ついたエナメル質部分に塗った。強酸下では、エナメル質からカルシウムやリンが溶け出してしまうが、この作用を逆に利用。ペーストをカルシウムとリンが過剰に入った「過飽和状態」にしておくと、強酸でいったんそれらの成分が溶け出しても、大量にあるために再結晶化につながる。電子顕微鏡や原子間力顕微鏡で見ると、天然エナメル質と同じ構造で再結晶化し、エナメル質が再生しているのが分かった。
山岸さんは「いったん溶かすという逆転の発想が、いい結果を生み出した」と話している。
(2005/02/24)
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