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治療方針の決定に当たって、医師の9割は、患者に選択肢を示して同意や相談の上で決めていると思っている。だが、患者の側は8割近くが、完全に医師に任せるか、選択の余地なく同意せざるをえないと感じていることが、医薬産業政策研究所(東京)の藤原尚也、野林晴彦・両主任研究員の調査でわかった。
調査は、04年11、12月に実施され、病院勤務の医師1101人と、一般の医療消費者1134人から回答を得た。
その結果、医師の81%は治療法決定の理想として「複数の治療法を説明し、最良と思う方法に同意を得るインフォームド・コンセント」や「複数の治療法から患者と相談して決めるインフォームド・チョイス」を考えていた。88%が、実際にもそうした意思形成をしていると思っていた。
ところが、大多数がインフォームド・コンセントやインフォームド・チョイスを理想とする点は同じでも、一般の人では75%が、現実は「医師任せ」または「医師が最良と思う治療法に同意」とした。医師の認識とは正反対だった。
薬の決定では、理想についても認識が食い違っている。医師の6割が、「最良と思う薬に患者が同意」としたのに対し、患者側は8割が、治療同様「複数の選択肢から同意と相談で決めたい」と考えていた。
藤原さんらは「医療消費者は意思決定の過程を重視している。認識のギャップを埋めることが医療への満足度につながっていくだろう」と話す。
(2005/02/26)
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