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国内で100万〜200万人とされるC型肝炎ウイルス(HCV)感染者への治療について厚生労働省の研究班は、昨年10月に認可された新薬「ペグインターフェロン(商品名ペグイントロン)」を柱に据える指針をまとめた。5日の報告会で発表した。臨床試験の結果からは、2人に1人は完治が期待できるとされている。
ペグイントロンはインターフェロンを改良して作られた。「B型及びC型肝炎治療の標準化に関する研究班」(班長=熊田博光・虎の門病院副院長)は新指針で、国内患者の大半を占める最も治療の難しいタイプのC型肝炎に対して、ペグイントロンと抗ウイルス薬リバビリンの投与を48週間続ける併用療法を第1選択とした。公的な医療保険が使える。
発売元のシェリング・プラウが実施した国内での臨床試験成績によると、薬の効きにくい型のウイルスでその量も多い「1型高ウイルス量」の患者でも、治療開始から1年後にウイルスが体内で検出できなくなる完治率が約48%。従来のインターフェロンとリバビリンの併用療法の約19%を大きく上回った。発熱や頭痛、抑うつなどの副作用があるとされている。
C型肝炎は国内の肝硬変・肝がんの最大原因で、不衛生な医療行為や輸血などで感染が広がった。厚労省は昨年、ウイルスの混入した血液製剤「フィブリノゲン」が過去に納入された可能性のある医療機関を公表して検査受診を呼びかける一方、すでに世界で始まっていたペグイントロン・リバビリン併用療法を8カ月のスピード審査で認可していた。
C型肝炎のインターフェロン療法は92年に始まり、当初の完治率は約2%だった。今回の指針では、これまでの治療が効かなかった人への「再投与」も、ペグイントロン・リバビリン併用療法を第1選択とした。一度は完治をあきらめた多くの患者にとっても朗報になる。
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〈キーワード・C型肝炎〉 C型肝炎ウイルス(HCV)による感染が原因で肝細胞が破壊される病気。年齢とともに発症リスクが高まり、感染から20〜30年で約3割の人が肝硬変になり、30〜35年で肝がんになるとされる。肝がん患者の8割はHCVに感染している。輸血や汚染血液を使った血液製剤を介して感染する。手術の際の大量出血を止めたりする際に使われた血液製剤フィブリノゲンを製造する際、94年まで、ウイルスの混入防止対策が十分にとられておらず、感染者が相次ぎ、薬害が問題化した。
〈キーワード・ペグイントロン〉 インターフェロンにペグと呼ばれる合成高分子が結合させてある。発売元のシェリング・プラウによると、ペグの働きで体外に排出されにくくなり、治療効果が持続するという。注射回数が従来の3分の1の週1回ですむほか、治療中断に至るほどの副作用も減って、従来のインターフェロン・リバビリン併用療法の倍に当たる約1年の長期治療が可能になった。
(2005/03/05)
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